覆水が溢れて、みんなでずぶ濡れ、よーいどんの合図はもう鳴っているのかもしない。
僕の仕事は、
紙が多い。残しておかなければならないものが多い。
大抵残すだけで、5年とか経ったら破棄する。
5年間残されたその書類は、ほぼぼほ一度も開かれないまま。
5年経ったら処分される。
その処分も単に捨てるわけにいかないので、
そういった処分の専門のところに行くわけで。
今日はその5年、ただキャビネットの中で
破棄される日を待つ書類の整理を延々と。
ただコピーしたら良いわけでもなくて。
ハンコ押したりする。
このハンコがあるかないかも大事。
何枚もやっていると、たまにうっかりハンコが掠れる。
どうしよう、押し直そうか、放っておこうか。
大体のその書類のハンコがきちんと押されているか確かめられることは
5年間まずない。
紐解いていけば、
必要性があって、残している記録なのは、もちろん承知。
承知していますよ。
一つの事実を支えるための膨大な紙。
すごい量の紙。なんなら丸つけされない紙。
僕らが作っている大量の記録。
これの丸つけは誰がいつするんだろう。
いつかやってくるかもしれない
丸付けは赤点取っちゃうと致命的だから、
そのいつまでもやってこないかもしれない
丸付けのためのテスト勉強。
この時間と場所を
色んな会社とかが、世の中が、もっと違う方向に
使おうよって、なったら
きっと混乱もあるけれど、
楽しいのかもしれない。
今がひっくり返しどき。
お盆の上は今にも溢れそうだから、
ひっくり返されるその時を待っているぞ。
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