一等賞は、まだまだお預けだ。
僕の仕事は専門職かというとそうではないと思う。
でも同じ仕事をする誰かは、専門職だと誇りを持つだろう。
以前やっていたセールスマンだって自分の専門性に自信を持っている人はいたと思う。
今の仕事もセールスマンも、やりがいを感じたり、自分の成長を追いかけていた。なにか一等賞とれるんじゃないかって思ったりしていた。
でも、敵わない相手がいた。
努力してるはずだった。自分なりに。
ぼくがこれ以上できないだろって思っていたら、
それ以上にやる人たちがいて、言い訳こさえて不貞腐れていた。
中年を迎えてやっとだ。
敵わないなってちゃんと思っている自分がいる。
当たり前すぎる違いだったんだ。
新卒の頃も、役職もらってからも、転職してからも、
ぼくより、その人たちは、その仕事が好きで、楽しんでいるんだ。
自分がその仕事が好きだから、わがままにその仕事を楽しんでいる。
そうなんだ。
ぼくはあなたほど好きじゃないんだ。
楽しめるし、やりがいも、使命感も感じるけれど、
あなたが一途に好きだっていう思いには届かない。
そして
新しい季節では、少し現場を離れた。
ほっとする気持ちと悔しい気持ちと、
だけど、自分が
あなたみたいに好きだってわがままに仕事に向き合えるものを見つけたいなって思う。まだチャンスはある。
いい年こいて自分探ししてるみたいだけれど、
だけど、ちゃんと夢中になりたいんだ。
ぼくだって夢中になったときはあるから、
また夢中になれる。