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イケベの読書録_2024.11
読み終わったら随時更新して、
月末に完成するスタイルにしてみました。
引き続き試行錯誤!
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「あいだで考える」シリーズ。タイトルを見た時からずっっと発刊を楽しみにしていた本!
ですが、難しかった…サクサク軽やかに読む、というよりも、じっくり向き合う本でした。
言葉は凶器にもなるし、プレゼントにもなる。
でも、人間は思考する時の大半を「言葉で」考えている。
何か物事が発生した時に、その課題点を「しっくりくる言葉で」表現すること自体が「考える」ことの大半を占めている。
うーーーん面白い!!!そして、やっぱり「言葉にする」難しさを知った上で、向き合い続けたいなと思えた。
ちょうど先月「好きを言語化する技術」を読んでいたのも良かったかも。
言葉は媒介物(メディア)なのか?それとも障壁(バリア)なのか?
まさに哲学…!
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ゆるさを求めて読んだはずなのに、こちらもひたすら「問いを立て、熟考する」様子が面白く描かれたエッセイでした。
世の中の「モヤっとするけどスルーしちゃうこと」を細々と考察してみたり
(たとえば「あまり馴染みのない地名を略して呼ぶ人に違和感」とか)
コロナ禍で執筆されたこともあり、志村けんさんへの想いや情報過多社会、時代の節目について思考したり。
最後まで「細かいことをいちいち熟考しちゃうめんどくさい人」なのに、価値観を押し付ける訳ではなくあくまでエンタメに昇華してるのも含めて、めちゃくちゃ面白かったです。
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「これが私の仕事です」と胸を張れる人はどれくらいいるんだろう。
著者の西村さんが、自分が憧れる働き方をしている人にインタビューを行い、
インタビューの内容と自身が感じたこと、呼び起こされる社会への違和感や課題感を書いた本。
丁寧な仕事は感動を呼ぶ。
これまで有形商材やものづくりに対してコンプレックスばりの憧れを抱いていた私も、
自分の仕事を通して何かを作っていて、
もしかして、感動を呼び起こせるのかもしれない。
楽しく自分の仕事を追求するオトナの姿を見て、誰かの生き方や働き方も変わるかもしれない。
まだまだやってやるぞ!!と奮い立たされました。
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日本仕事百貨という求人サイトを運営している、ナカムラケンタさんの著書。
じつは日本仕事百貨の存在は、私が尊敬するキャリコンの小島さんから教えていただきました。
会社に入るための就職じゃなく、
自分の人生の一部として仕事に取り組む、
そんな方々の暮らしが伝わるwebサイト。
この本ではまさにタイトル通り「生きるように働く」仕事と生活を切り分けず、自然体で仕事と向き合う人々について描かれていました。
実はこの本を読み始めたら冒頭で西村佳哲さんの対話の様子が描かれていて「あ、これは先に積読しちゃってる『自分の仕事をつくる』を読んだ方が面白いやつだわ…」と慌てて進路変更。
どちらの本も、インタビューを通して自分自身と向き合い、他の方の言葉を手繰り寄せていく姿勢が素敵でした。
「インタビュー」という形式にとらわれて、
一言一句拾わなくても良いのか。
著者=インタビュアーの視点で描かれているからこそ、より問いが際立っているように感じました。
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中島京子さんの短編集。
「小さいおうち」という本も大好きです。
ファンタジーと日常のあいだ、のようなちょっと不思議な世界観。だけど、家族を軸にしたさまざまな問題についてユーモアを交えて描いていた。
当人たちにとってはツラい日々でも、後から思い返すと思い出話になっていたり、
側で聞いているとちょっと滑稽で愉快だったりもする。
傷つけ合った日々も含めて、時が経つと思い出として消化or昇華する。
家族の問題ってこんなもんなのかもしれない。
プチ謎解きな要素や、登場人物の愛すべきキャラクターも含めて、終活の話が特に好きでした。
架空の市名になっていたけど、多分あの市が舞台🌹