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感覚ってどうやってついていくの? ちょっと考えてみた(暴論?)
感覚って、めちゃくちゃ大事、一番大事なんじゃないかと最近思うようになっています。
以下は全然考えがまとまってなくてとりとめもなく書いてます。
色んな子を見ていると
「どんどん感覚がついていく」タイプの子と
「感覚がなかなかつかない」タイプの子との間にものすごく大きなギャップを感じます。
そして、
「感覚はどうやって獲得していくのか」
「感覚は学習可能なのか」
に強く興味を持つようになりました。
「感覚は学習可能」という前提に立って、
とりあえず「感覚がどんどんつく人は何をしているのか」を考えたいと思います。
感覚がどんどんついていく子は何をしているのか?
色んな子を見てて思うのは、感覚のついていく子の特徴として(主観です!)
①能動的に経験を積み重ねている
②意識無意識を問わず経験を通じて考える習慣がある
③イメージしている
今のところこんな感じ。
「数の感覚」がつく子、なかなかつかない子について
そろばん教室の子たちを見ていると、「数の感覚」が元々ある子と感覚が育ってない子がいます。
簡単な例で言うと、カードでも実物でもいいんですが下のような絵を見てオレンジが何個ある?と聞くと
![](https://assets.st-note.com/img/1652029613703-EgogK7xznk.png)
最初のうちは、1,2,3,4,5…と数えて5個!と答えていたAくんとBちゃん。
少し回を重ねると、「5個!」と見た瞬間に数量を把握できてしまうBちゃんに対して、1,2,3,4,5…と必ず1から順番に数えないと数を把握できないAくん。
これは練習とかではなく、「感覚」なんだと思うのです。
「訓練」で「数の感覚」をつける試み
そして、先生は考えます。
AくんにもBちゃんのような「数の感覚」をつけてあげたい、と。
同じようにカードをパッと一瞬だけ見せていくつ?と聞いたり、
聞くのではなく「5つ!」と言いながらカードを見せて刷り込んでいくフラッシュカード方式にしたり、ありとあらゆる工夫をして訓練します。
成果も出てきて、Aくんはやがて、パッと数量を把握できる範囲が増えてきました。
でも、ときどき元に戻って1,2,3…と数えることもあります。
今度は、下のようなカードを見せると
![](https://assets.st-note.com/img/1652030293052-k3vjeYfbWb.png)
Bちゃんは「5つ!」と瞬殺するのに対して、Aくんは戸惑い、また1,2,3,4,5…5つ!と1つずつ数えます。
「訓練」によって「数の感覚」がついたように見えましたが、少し見た目が変わるとリセットされてしまうのでしょうか。
練習の賜物としての能力の高さと「数の感覚」とのちがいを考えさせられます。
内的経験について~ひっかかり・基点と能動性
外見には同じ経験をしていても「感覚」が勝手にどんどんついていく子と「感覚」がつかない子とでは、内的経験(目には見えない、脳や身体の中で起きていること)がちがうのでしょう。(仮説です!)
接している印象では、同じことを経験したときに何かひっかかりが残る子とさら~っと流れていって何も残らない子といるような感じです。
感性にひっかかるかどうか。
興味が向かっているかどうか。
感情が動くかどうか。
そのもとをたどると、自分から何かをつかみに行ってるかどうか、が結構関係あるんじゃないかなという気がしてます。
先生が何かを伝えるときにいかに印象に残すかというところに工夫を凝らします。
同じことで、何かを経験したときに能動的な子は、自分の中で印象を強く感じてひっかかる、残るんじゃないかなと。そして、過去の経験と毎回の新しい経験が常にリンクされて感覚が育っていくのではないかと。
ちょっとたとえが変だけど、オセロでおいた石が残っているとそれを基点にとれるところがどんどん増えていくけど、置いた石をとられて基点が少ないとちっとも増やせないみたいな。
能動的だと
→キャッチする力(感度)が強い
→感性にひっかかる・感情が動く(基点になる)
→次の経験と過去の経験がリンクされ蓄積されていく
→感覚が育つ
逆に、感覚がなかなか育たないという子の場合には、
能動的でない(興味・関心が薄い)
→ひっかかり=基点がつくられない(反応がうすい)
→経験が消費されて流れていく
→経験がつながっていかないから蓄積もされにくい
→感覚がなかなか育たない
身体感覚について
そろばんはかなり身体感覚を要するし、スキーを教えていても思うことがたくさんあります。
身体感覚こそ大事と思うのでまた改めて考えを書いてみます!
そろばん教室やってます。