003 水の4大特性 ①【浮力】
水の中の浮力は、皆さんを重力から解放し、さながら宇宙飛行士のような無重力体験をさせてくれます。
ところで、宇宙飛行士さんが宇宙空間への滞在中、熱心にトレーニングをしている姿は見たことがありますか?アレには理由があります。
人は、陸の上で立つという当たり前すぎるほど
自然な行為で、結構筋肉を使っている
当たり前すぎて気づきにくい事実。
完全な無重力空間では立つための筋肉をそもそも使う必要がありません。
華やかな宇宙旅行も陸の上に置き換えると、身体にとっては
長期間の寝たきり状態
に近い。だからトレーニングをします。もし何もせず地球に帰って来た時に、少し歩いてゼーゼー疲れるくらい身体が弱ってたら大変です。
さて、脱線はこのくらいで(笑
本題の、水の浮力の話
浮力の力
水の浮力は、重力から人を解き放ち
首まで水に浸かると、体重を10分の1にまで
減少させる
すごくないですか?地球にいながらバーチャル宇宙が楽しめるなんて、なかなかロマンがあるじゃないですかプール。
で?それが何なの?ですが
結論から言うと
・関節(特に膝)へかかる着地の衝撃が減る
・立つために必要な筋肉がリラックスできる
こんな効果があるんです。
それぞれ説明していきますね。
着地衝撃が減ると?
①過体重の方が関節へのリスクを下げて運動
できる
②飛んだり跳ねたりが難しい方でも、水の中
ならできる
①過体重で痩せるために運動をされる方は、膝などの関節にかかる負担とリスクを管理した方が無難です。特に、久々に運動を再開する方は、始めから有酸素運動で走ったり、飛んだり跳ねたりする運動をするより、プールで歩く、泳ぐ、走る事から始めるのがオススメです。
②ざっくりな物言いですが、飛んだり跳ねたりなどの素早い動きは、健康的に暮らすために結構大切なことです。シニアの方の話になりますが、歳をとるとだんだんそのような動きが減ってくる傾向があります。いつまでも元気に暮らすためには、歳をとった人ほどそういう運動を取り入れる方がベターではないかと個人的には思っています。そして、思いっきりやるなら陸の上ではリスクが増すので、プールでやる!!お年寄りは走らない、跳ばないなんて、誰が決めたの?
筋肉がリラックス?
①「立つ」ために縮みっぱなしの筋肉が伸びて
リラックスできる
②リラックスした筋肉はストレッチしやすくて
柔軟性も上がる
①前述しましたが、立つために筋肉が使われると言う事は、言い換えると立つための筋肉が縮み続けているという事です。
それらの筋肉がプールの中に身体を浸すことで縮む必要が無くなるため、リラックスするんですね。「まぁたまには休めよ、身体くん」って感じです。プールから上がった後のリラックス感には、きっとその効果が一つの要因としてあるんじゃないかと個人的には思っています。
②さて、リラックスさせるだけでもいいんですが、ついでにストレッチさせちゃうとさらにベターです。
では、何をどうするの?などの小難しい話は置いといて、ストレッチは身体を動かすだけでも効果があると解釈してください。
要は、プールの中に身体を浸して、普段よりも大きな動き(可動域)で動く。
これが手っ取り早くていいかなと。
急に劇的な効果は得れませんが、意識して続けているうちに柔軟性が上がっている事を感じれるようになると思います。
まとめ
・関節(特に膝)へかかる着地の衝撃が減る
→過体重の方が痩せるための運動にいい
→シニアの方が健康維持のために飛んだり
跳ねたりできる
・立つために必要な筋肉がリラックスできる
→誰でも、水の中で運動で身体を大きく動か
せば、柔軟性を高める事ができる
ざっくり、これが浮力の力です。プールの中の宇宙空間をご自身の健康に役立ててくださいね。