種子島、運命の島~鉄砲伝来と銃社会~
種子島といえば、鉄砲伝来の地である。
本当に日本初なのか、伝来の年は1543年で合っているのか、どこの国の人々が関与したのかなど、諸説・論争があるようだ。
しかし、種子島に伝わった鉄砲が契機となって、日本各地に鉄砲が広まったのは事実だろう。
それに貢献したのが種子島の領主、その名も種子島時堯。
彼の尽力により鉄砲の国産化が実現し、戦国時代に鉄砲ブームが巻き起こったのだ。
この鉄砲ブームの模様は、今年の大河ドラマ『麒麟がくる』で描かれており、同じくNHKの『歴史秘話ヒストリア』などでも紹介されている。
ところで、アメリカの銃社会は暗い話題として扱われるのに対し、戦国時代の鉄砲ブームは何故か嬉々として語られる傾向がある。
やはり日本が今現在、アメリカのような銃社会ではないからだろうか。
それゆえ、銃器とロマンが結びつきやすいのかもしれない。
ただし、日本の警察官は拳銃と実弾を装備している。
警官が銃を持っていない国もある中で、日本は一応、銃社会なのだ。