政治経済と芸術
政治や経済は、芸術とは縁遠いように思える。
しかし芸術家の中には、政治学や経済学を修めた人もいる。
今回は三名、紹介しよう。
宮崎駿は、学習院大学の政経学部出身だ。
だからこそ『風の谷のナウシカ』の王国をめぐる政治ドラマや、『もののけ姫』のエボシと他勢力(浅野など)とのやり合いを自然に描けたのかもしれない。
江戸川乱歩は、早稲田の政経の経済学科出身。
中退などではなく、意外とちゃんと卒業している。経済学を専攻したから、デビュー作が「二銭銅貨」だったのだろうか。
『遠野物語』で知られる柳田国男は東大法学部の政治学科出身で、しかも元官僚である。
そのわりに味わい深い文章を書けるのが凄い。なぜ官僚から民俗学者になったのかという問題だが、単純にそういうのが好きだったからであろう。
いずれも各界の第一人者だが、これは単なる偶然なのか?
政治経済と芸術との関係は、なかなか奥深いようだ。
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