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映画『マークスの山』

崔洋一監督の『マークスの山』(1995)を観た。

萩原聖人が主役級で、黒沢清監督の『CURE』(1997)とも重なる役どころだ。

学生運動がテーマなので、マークス(MARKS)というのは恐らくカール・マルクス(MARX)が由来なのだろう。

雪山がモチーフなのは、連合赤軍があさま山荘事件や「内ゲバ」を起こしたからだと思われる。

また、怪しげな大学と雪山という組み合わせは『クリムゾン・リバー』(2000)に先駆けている。

気になったのは、登場人物が致命傷としか思えない傷を負ったのに手術の描写もなく、すぐ後のシーンで病室にいて刑事と面会していたことだ。

それはそうと、古尾谷雅人さんや萩原流行さんといった、若くして亡くなった俳優の演技を観ると、どうしても切なくなってしまう。


高村薫の原作は未読なので、いつか読みたい。

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