ギフテッドと日本社会
棋士の藤井聡太さんが高校を中退したそうだ。
彼ほどの才能と人柄があれば、今後の人生にさほど影響はないかもしれない。
あるいは、彼のような特殊なケースに日本の教育制度が対応できなかったとも言える。
おそらく藤井さんは、いわゆる「ギフテッド」に当てはまるのだろう。
社会におけるギフテッドの処遇については、近年わりと耳にする。
将棋の世界は、若くても強ければ受け入れられる傾向が昔からあると思われる。
だが、学術的才能をもった子ども達の場合、なかなか苦労が多いようだ。
以前観たNHK『素顔のギフテッド』では、学校に馴染めないといった様子が窺われた。
20年程前に話題になった矢野祥さんは、アメリカで飛び級して活躍できたケースだ。
今考えねばならないのは、日本国内でもギフテッドの才能を伸ばせる制度づくりである。
その意味で、孫正義育英財団の試みは興味深い。
民間だけでなく、国も動いてほしい。