日本の現代詩から
現代詩は、なかなか難しい。
それでも、有名な作品からは、やはりその良さ・凄さが伝わってくる。
今回は三つ紹介しよう。
谷川俊太郎「かなしみ」
平易な表現で、埋められない心の穴、二度と戻れない過去への哀惜を描いていると思われる。
個人的に、『千と千尋の神隠し』の水上列車のシーンを連想する。
田村隆一「腐刻画」
言葉の緻密な配置による、鮮烈なイメージの爆発現象。
最後の一行の破壊力!
吉岡実「僧侶」
全部は理解できていないが、ユーモラスな気持ち悪さがある。
挿絵代わりに奈良原一高の『王国』を、合わせて鑑賞してもよいだろう。
未読の方は、是非ご一読を!
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