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まんまる
2022年7月23日 23:05
人に勧められて本書を読む。フェミニズムやジェンダー論に関わってきながら、伊藤野枝に触れてこなかったのが恥ずかしい。現代と重なる時分的な読みごたえもあろうが(実際、勧めてくれた人は「今だからこそ読む価値のある本」と評していた)、私は普遍的な自己と社会との闘争として本書に鼓舞された。上に引用したように、平凡な幸せに執着し抗うことを忘れてしまうのであれば、それこそ「死んだ方がましだ」。本
2022年7月6日 16:33
いわた書店さんの一万円選書の四冊目。自分なりのペースだけど、一冊一冊楽しんでいる。ここまで読んだ選書の中でいちばん好みの一冊だった。トランス、ナルコレプシー、摂食障害、予期せぬ妊娠…などなど、これまでは光が当たってこなかったけれど確かに存在していた人々を拾ってくれるような話たち。こんな人生やあんな人生もあるよね、と励ましてくれる一冊。誰もが大なり小なり問題を抱えながら生きて
2022年7月5日 22:22
筆者が、動物と関係を持つ「ズーフィリア(以下、ズー)」についてフィールドワークを通じて学んでいく一冊。人間対人間であれ、人間対動物であれ、上記のような「パーソナリティ」を関係性ごとに有しているという主張には大いに納得できた。セックスにおける対等性と性的合意が真に可能なのかを検討する挑戦的な一冊であると思う。本書が「気持ち悪い」という感想はあまりに表面的だと思うが、少なくともそれが生理的