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『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』は、幸せな人生をデザインするための実践書だった



今井孝さんの著書『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』を読みました。

「本当に大事なことだけをして、毎日を充実させるシンプルな考え方」という副題で、【時間】の使い方について教えてくれる本です。

「充実した日々を過ごすというのは、24時間365日幸せでいつづけるということではない。」

「1日の中で、2時間でも自分の好きなことをする”最高のひととき”があれば充分に幸せを感じられる。」

と今井さんは述べていて、その2時間を作り出すためにどうすれば良いのか、そしてその2時間を充実させるために何をすれば良いのか、ということを以下の6つのステップで具体的に示してくれています。

  1. 「すべての時間が充実していなければ幸せじゃない」という考えを捨てる

  2. 日常のムダを見つけ、それをやめていく

  3. 「自分を幸せにしてくれること」を見つける

  4. 「最高のひととき」を味わうためのスケジュールを立てる

  5. 長期的な目標を見出し、未来のために時間を使う

  6. 幸福感を意識的に味わう



私は、人生において【時間】が最も大切だと思っているので、とても興味深く読ませていただきました。


そして、自分の【時間】と向き合う、というのは、すなわち自分と向き合うということなのだと、本書を読んで実感しました。






自分の好きなものをちゃんと知ってあげること


”最高のひととき”を充実させるためにはまず、自分はどんなことが好きなのか、どんなことをすれば自分は気分よくすごせるのかということを、自分自身が理解していることが大切です。

  • 簡単にできること

  • ちょっと無理すればできること

  • とんでもないこと


上記の3段階でリストを作ることがすすめられていました。

早速作ってみます。

簡単にできること

  • お風呂にゆっくりつかる

  • 映画館で映画を観る

  • ドラマを一気観する

  • 読書する

  • 温かい飲み物を飲む

  • カフェに行く

  • 犬と触れ合う

  • 犬と散歩

  • 昼寝をする

  • くるみっこを食べる

  • 書道をする

  • ブログ記事を書く

  • 都内に出かける


ちょっと無理すればできること

  • 富士山を見に行く

  • 海で裸足になって歩いてアーシングする

  • 蝋梅や紫陽花など、好きな花を見に行く

  • 観劇をする

  • ライブにいく


とんでもないこと

  • 資産運用をして、FIREする

  • フリーランスになって、時間や場所にしばられない働き方をする


「簡単にできること」のリストは、日々やっている好きなことを書くだけなのですぐにできましたが、「ちょっと頑張ればできること」と「とんでもないこと」の二つは、リストアップするのに少し時間がかかりました。

”温泉旅行”とか”海外旅行”とか、最初はそれっぽいものを書いていたのですが、それを自分が本当にやりたいと思っているのか、わからなくなってしまったんです。


時間をかけて自問自答してみて初めて、自分が本当にやりたいことを探し当てることができました。


著者の今井孝さんも、本書の中で以下のように述べています。


毎日忙しいだけで、充実感を得られないのはなぜでしょうか?
一方、まとまった時間があってもムダにしてしまうのはなぜでしょうか?

答えはとてもシンプルです。
自分が何をすれば充実して幸せになれるのかを、知らないからです。

今井孝・著『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』


まさに、その通りでした。

さらに、現代人が自分の幸せを自分で理解していない原因が、以下の5つに整理されていました。


  1. 安心を求めすぎる

  2. お金がないと何もできないと思っている

  3. 「やりたいこと」が大事すぎて温存している

  4. たくさんやったほうが充実すると思っている

  5. 他人の目を気にしすぎている


自分に当てはめてみると、特に、1と2が自分にとっての大きな原因になっていると感じました。

1なんてまさに。

  • 食べたことのないメニューは頼まない

  • 映画はネットで無料になるまで待つ

なんていう例も載っていましたが、「わたしのことかな?」と思って笑ってしまいました。

そしてすぐに、観たかった映画のチケットを取りましたよ。


映画館で映画を観ている2時間は間違いなく”最高のひととき”でした。


今は、富士山が見える場所に旅行に行くことも、計画しています。


この本を読んで、自分の心と向き合い、好きなことをリストアップしてみたおかげで、自分で自分を喜ばせる、ということができるようになっていく気がします。


”最高のひととき”について、本のタイトルでは、「2時間」とされていますが、実際には、2時間でなくても良いのかもしれません。


「簡単にできること」のリストに挙げた”お風呂につかる”や”温かい飲み物を飲む”は、1時間もあればできてしまいます。


要は、日常の中にどれだけの幸せを見つけられるか、ということなのだと思います。


何気ない日々にこそ、幸せはたくさんあり、それに気づけるか気づけないかで、幸福度が変わっていくのかもしれません。


小さな幸せに気づけるセンサーの感度を高めていくためにも、自分の好きなものをリストアップすることは、とても有効なのだと思います。


このリストは、これからも増やしていこうと思っています。




継続することについての優しい考え方


わたしは、何かに挑戦しても続かなかったとき、「やっぱり自分にはできなかった」と自分自身に失望して、挑戦を辞めてしまうことが多々あります。

アダルトチルドレンあるあるかもしれません。

厄介なのが、そういう時、どこかほっとしてるんですよね。

「ほらね、やっぱりね。でも大丈夫。挑戦なんてしなければ傷つかずにすむよ。」って、心のどこかで言っている自分がいます。

アダルトチルドレンでなくても、人間には”正常性バイアス”というものがあるので、そういうことは起きがちなのかもしれません。


そんなわたしに、著者の今井さんはとても優しく心強いメッセージをくれました。


いったん休憩しているだけなのに、そこに「挫折」という意味づけをわざわざする必要はないわけです。
その友人の使っている「挫折」という言葉の意味は「自分はダメな人間だ」と勝手に自己否定をしただけのことです。

今井孝・著『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』


挫折ではなく、休憩と捉え直しましょう。
そして、またはじめればいいのです。

今井孝・著『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』


ある長編小説を読むのを「挫折した」と話す今井さんの友人のエピソードと共に書かれていた内容です。


わたしはこの文章を読んで、とても救われました。


自分を責める必要なんてなくて、自分のペースで挑戦を続けていけばいいんだ、と嬉しくなりました。


今井さんの教えに沿って、この記事も、毎日15分でも時間を作ってコツコツと書き進めました。

もちろん、休憩する日もありました。

でもまたはじめて、書き上げることができました。

この本に出会ったおかげで、これからも、休憩しながら、一歩一歩進んでいけそうな気がしています。






このほかにも、

  • 1週間や1日のテーマを決める

  • ご褒美の予定を先に入れておく

  • 小さなことで、意識的に喜ぶ

  • 「よかったこと」を記録する

など、幸せに過ごすための方法がたくさん紹介されています。

どれも、生活の中にちょっと取り入れられそうな内容で、わくわくします。

「今年の10大ニュース」のように、よかったことや達成したことをランキング形式にする、なんていう方法も紹介されていて、これは年内に一つの記事にできそうだなぁなんて楽しく考えながら読んでいました。

これからいろいろ、試してみるつもりでいます。









終わりに、この本を書いてくれた著者の今井孝さんに、感謝します。

「幸せな人生をデザインするための実践書」として、大切にしたい一冊に出会えました。





















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