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「批評や評論は必要」なんだけど…

 「批評や評論は必要か」論争みたいなのあるじゃないですか。多分最近じゃなくてずっとあるんでしょうけど。必要か必要じゃないかって言われたら必要だと自分は思うんですよ。自分も好きな評論ありますので下にリンク貼っておきます。仮にも創作をする人間としては評論から得られるものは少なからずあります。自分も批評っぽいもの書きますしね!

 でも批評や評論なんていらないって人の気持ちもわかるっていうか、批評は必要っていう人の言葉には僕でもイラッとくること多いんですね。なんか、今の批評の必要性への懐疑が全くない感じが。少なくとも、「批評精神がないのは読解が浅い」「厳しい批評がないから○○はだめなんだ」(主に日本のアニメとかサブカルチャーが入る)みたいな言い方はどうなんだろうなぁーって思います。最近複数回それを見たので。そりゃあそんな言い方したらそれのファンは「じゃあ批評なんかいらねーよ」って言うに決まってるわけで。

 ただ、その批評なんていらねーの声にもポリティカル・コレクトネスへの反感とかがあるように感じられてまたそれもどうなんだろうって。ポリティカル・コレクトネスが全く何の問題もなくよいとは言いませんが、総論では必要なものだと思いますし(というよりポリティカル・コレクトネスで表せるものの範囲が広がりすぎてよくわからなくなってたりするのですが、それは話すと長くなるので)
 「前向きな言葉だけでは内向きで甘やかされた表現にしかならない」みたいなことも数回聞きましたけど、今ってコミュニケーションのあり方がすごく「褒めより」への変容が求められていて、その中で創作や表現を語る言葉にも変容が求められるのは普通のことなんじゃないかなぁとも思うんですね。もちろんポジティブ一辺倒に傾倒することもないと思うんですけど。で、そんな時代に合わせた批評や評論のあり方ってあるんだろうと思って、それは決して単にポジティブ一辺倒ではないと思うんですけど、そういうのが書けたらなぁと思います。というより書いている人もいて、そういう人の言葉に出会うことで「ああ批評とか評論って面白いな」って思う人が増えてくれたらいいですね。

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