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全ては「姿勢」で決まる
最近は「考え方」=脳のOSを軸としていろんな記事を発信しているのだが、それでは一流の「考え方」=脳のOSはどのようにして形成されるのか、皆さんは考えたことがおありだろうか?
それは幼少期の頃に受けた親からの「躾(しつけ)」に端を発するものだが、第一歩はこちらの動画にその答えが載っている。
そう、林修先生が言うように、親が子供の躾で最も気をつけなければならないのは「姿勢」であり、これを3歳〜5歳までにいかにしっかりと叩き込めるかがその子の人格形成を左右する。
この「姿勢」に関しては漫画『ドラゴン桜』の方でも説かれている。
そう、勉強でもスポーツでも遊びでも仕事でも何でもそうだが、私が一番重要視しているのは「姿勢」であり、正しい「姿勢」こそが上位6%の超一流の人たちが当たり前に持っている要素だと思う。
スポーツの話をすると、私は父の紹介でテニスをしていたことがあるが、最初にコーチから注意されたのは「姿勢」であり、サーブもストロークもボレーも全ては正しい姿勢で行う必要がある。
テニスの場合、本当に威力のあるショットを打つには腕だけではなく体幹を中心とした全身の力を預けなければ威力が足りず弱く浅い球となって簡単に狙い撃ちされてしまう。
逆に言えば、錦織圭やラファエル・ナダルら超一流の才能とセンスを持った上位6%のテニスを見ていると、どの試合を取っても「姿勢」がとても真っ直ぐで美しい。
勉強でも、私の時代までは姿勢が悪いと後ろから長い定規を入れられたり「こら!」と叩かれたりチョークが飛んできたりしたものだ。
特に何度か引き合いに出しているが、浪人時代にお世話になった英語のI先生はそういう「姿勢」にものすごく厳しくうるさい先生だった。
予習してるしてない以上に、腕組み・頬杖・居眠り・足の角度・欠伸・猫背は全て指導の対象となり、一度でもそういうルール違反をやらかすと強制退室となって2度と受講できなくなる。
普段が穏やかな口調だがその中に物凄い熱さと厳しさを兼ね備えた、真の意味で「優しい」先生だったが、そういう先生だったからこそ私は英語の偏差値を70以上に伸ばすことができた。
実際、成績が伸びる子とそうでない子の差は詰まるところ「姿勢」であり、成績が伸びないとかバカとか落ち着きがないとかいう子、あるいは「不良」と呼ばれるような子たちは軒並み「姿勢」が悪い。
私が最も醜く嫌いなものの一つにコンビニや体育館の下で屯(たむろ)している不良がいるが、林先生の言うとおり不良がなぜ不良なのかというとそもそも「姿勢」が悪いからである。
猫背で他者を見下して斜に構えた人たちだから真っ直ぐ正しい姿勢でいる人には勝てないし、そういう「姿勢」の差は「意識」「精神」「マインド」の差となるだろう。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」とはよく言うが、その本質は「上位6%の考え方=脳のOSをインストールしたければ、まず正しい姿勢を身につけること」だ。
現にアイドルでも役者でもアーティストでも、やはり超一流と呼ばれ高いレイヤーにいる人たちはどの人も皆「姿勢」が凄く美しい。
それはスーパー戦隊シリーズを見ても気付かされることであり、私が例外なくSランク認定している3作は役者たちの「姿勢」がなんと言っても美しいのだ。
「姿勢」の差は「意識」の差
仕事でも何でもそうだが、できる人とできない人の違いは才能でも技術でも何でもなく「姿勢」に現れる。
いつから「姿勢」について言われなくなったのかは不明だが、やはりゆとり教育という害悪が施行されるようになってからだろうか。
あの世代からZ世代にかけていわゆる「姿勢」の悪い子が露骨に目立つようになったが、それも全ては幼少期の親の躾に起因する。
「子は親を映す鏡」とはよく言ったものだが、子供の姿勢が悪いということはそれすなわち親の姿勢がそもそも悪いのだ。
毒親問題も結局は親が子供を甘やかした挙句人間関係まで支配しようとした結果としてああなってしまうのである。
今はどうかわからないが、私が子供の頃は何か悪戯をやらかすと容赦無く大人に叱られ、よくこう言われたものだ。
「親の顔が見てみたい」
そう、「親の顔が見てみたい」とはすなわち「そんな姿勢と行儀の悪い子に育ったお前の親御さんはさぞかし姿勢の悪い人なんだろうな」という揶揄・皮肉である。
そして明らかにゆとり世代やZ世代以降、いわゆる「親の脛齧り」を地で行くような若者が増えたし、大人を舐めてかかるような子供も増えた。
理由は簡単、その若者たちを取り巻く大人たちがきちんと正しい姿勢を背中で見せることができておらず、真剣に子供に向き合っていないから。
何なら今では大人でさえ暇さえあればスマホやPCで動画を漁る毎日であり、子供との対話・コミュニケーションを疎かにする親のどれだけ多いことか。
本当に「優しい」と「甘やかし」を履き違え、あるべき「姿勢」すら見せられない情けない大人が昔と比べてもはるかに増えたのは事実だ。
しかし、その大元を辿っていくと、結局のところは幼少期に正しい「姿勢」を親から躾けてもらえなかったことに起因するのではないか。
三つ子の魂百までとはよく言ったものだ。