【SP型】八神太一の怒り方と高石タケルの怒り方の違いに見るSP型とNF型の心理面の違い【NF型】
最近またもやMBTIブームが再来しているのですが、どうもINFPは「熱し易く冷め易い」という言葉が一番似合うMBTIなんじゃないかと最近は思い始めてます。
私がそうですが、そもそもP(知覚型)の人間はJ(判断型)と違って物事が長続きしない傾向があって、よく言えば「切り替えが早い」「損切りができる」ということになるのです。
だから、私もその時期その時期によって記事として扱うジャンルがコロコロ変わるし、戦隊のことを語ったと思えばロボアニメのことを語ったり、かと思えば再びデジモンに戻ったりしています。
こうして趣味がいくつかループしながらということが多く、だから私の中には全く計画性と呼べるものがなく、物事を長続きするのは本当に心から愛しているジャンルに限るのです。
あと、これは特に付き合いの浅い方に誤解されがちなんですが、私は決してロジカル(論理的)な人間ではありません!
これはもうはっきりと宣言しておいた方がいいと思ったので改めて言いますが、私の根本にあるのは好き嫌い・快不快なので論理というのは自分が心の中で思っていることを第三者に整理整頓して伝えるための技術・道具としか思っていません。
というのもこれね、以前に私の記事に何度かコメントをいただいていたある方からプライベートで言われたことがあるんですよ、「意外ですね、ヒュウガさんってもっとロジカルな方だと思ってました」「ヒュウガさんはもっとロジカルな方がいいですよ」と。
その時の私、一見聞いてるフリしつつ心の中で「こいつ何も分かってねえな」って嘲笑っていました、まあ付き合いも浅かったし今では全く関わらないのでいいんですけど。
深くまでお付き合いいただいている方はお分かりだと思いますが、私は決してT(思考型)ではなくF(感情型)なので、自分が本当に心からいいと思ったものや関心のあるもの以外は語らないというスタンスです。
だから、そうじゃない人とはどこまでも気が合わないし、最近だとスーパー戦隊関連で私の感性にめちゃくちゃケチつけてきたような人はもうその瞬間にブラックリスト入りなので、コメントする方はそこ気をつけてくださいね。
特にINFP(仲介者)は一度心底嫌いになった相手のことを二度と好きになることはないので、「嫌よ嫌よも好きのうち」理論が全く通用しないことを肝に銘じておきましょう、めちゃくちゃ根に持つタイプです。
私が怒りをむき出しにして「お前のことなんか大嫌いだ」というようなことを口にする時、それはもう実質の絶縁・絶交宣言に等しいので、そこをご理解いただけない方とは今後一切関わりません。
前置きが長くなりましたが、なぜこんな話をしたかというと、現在『デジモンアドベンチャー02』を見直していて、ファンからよく似てると言われる八神太一と高石タケルの違いがMBTI上で分析するととても面白いことに気づいたからです。
以前の分析で太一がESTP(起業家)でタケルがENFJ(主人公)で相性もいいことを書きましたが、「02」だとデジモンカイザー関連で2人が怒りを露わにした時の反応がまるで違います。
太一が怒りを露わにしたのは10話でパートナーのアグモンをカイザーに操られた時ですが、この時の太一はダークマスターズ編かそれ以上に殺伐とした空気感を身に纏っていました。
「まったく俺も嘗められたもんさ。まさか、小学生にコケにされるとは思わなかった」「お前、覚悟できてるんだろうな!?」とまるで893の親分みたいな物騒な問いかけをしています。
関プロデューサーによれば「太一が大輔の立場ならタケル以上に冷徹にカイザーを倒し、放っといただろう」とのことですが、MBTI上の相性が最悪なことを抜きにしてもそうだなと納得です。
そして、キメラモン決戦編の19話で今度はタケルがカイザー相手に激昂していますが、その時のタケルは「ぼくは、底なしの絶望の中、運命をのろっていた………何も知っちゃいないくせに……わからないくせに…ふざけんな!!」と口にしました。
ここからはまるで人が変わったかのように「一乗寺さ、いつまで『世界征服ごっこ』してる気?楽しい?でも君さ、暗黒のパワーなんて言ってるけど、意味わかってる?わかってないでしょ?ケガじゃすまないよ。いい加減、大人になんないとね」と言います。
ファンからは暗黒進化だなんだとネタにされていますが、このせいでタケル=デジモンキャラ最強説みたいなものが一時期まことしやかに囁かれていましたが、こうして抜き出してみると見ていて気持ちのいいものじゃありません。
この時タケルは大輔をおいてたった一人でやっていたわけですが、なぜ大輔を置いて行ったかというと、こんな暗黒面を大輔に見せてしまうと、下手すれば大輔が畏怖してタケルを敬遠してしまうかもしれないと考えたからでしょう。
デジモン専門家の大山シュウさんは「同ベクトルで近いことができる存在はそれこそ太一ぐらいしか見当たりません」と述べていましたが、個人的には太一の怒りとタケルの怒りって全然種類が違うと思うんですよね。
MBTIで分析すると太一がESTPでタケルがENFJですが、探検家タイプと外交官タイプの怒り方って似て非なるもので、どう違うかというとこの動画で解説されています。
ここで解説されている通り、分析家は「怒ると理詰めで論破」し、外交官は「怒りを限界値まで溜め込んで一気に爆発」させ、番人は「怒りを直球でぶつけ」て、探検家は「モノに八つ当たり」するという形です。
太一は探検家タイプなので怒りのスパン自体はとても短いのですが、基本的には言葉ではなく行動で怒りを表すので、ダークマスターズ編のヤマトとの殴り合いがそうであるように「口より先に手が出る」んですよね。
ただし、一度怒りをぶつけて収まったら尾を引かないという潔さがあるので切り替えがとても早く、だからカイザーだった賢が改心したら何も言わなくなりました。
一方のタケルは外交官の主人公タイプなので怒りをギリギリまで我慢し溜め込み、一気にカイザー相手に爆発させているので、NF型は一旦ブチギレると感情の抑制が不可能になります。
タケル以外にもNF型がブチギレた例でいうと、まず同じENFJ(主人公)と分類されている『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎が無惨様相手に武ちぎれた時の反応です。
そう、目の輝きが失われて「こいつはもう殲滅しなければならない」と溜まった怒りが溢れ出ていますが、ここから炭治郎は鬼化=暗黒進化するというタケルと同じようなことになっています。
また、私と同じINFP(仲介者)がブチギレた例を2つ知っていて、1つは『ドラゴンボール』の孫悟飯がセルゲームでブチギレて超サイヤ人2に覚醒した時です。
まさに怒りが「溢れ出る」といった表現が面白く、同じようにブチギレて覚醒するのでも、ISTP(巨匠)の悟空がフリーザ相手にブチギレて超サイヤ人に覚醒した時とは訳が違います。
どちらも大切な人を目の前で殺されたが故の怒りで限界突破していますが、悟空の怒りが突発的かつ短いスパンであるのに対して、悟飯はギリギリ限界まで溜め込んで一気に爆発させ、しかも物凄く根深い恨みです。
「もっと苦しめてやらなきゃ」という言い方が外交官タイプらしいというか、NF型はブチギレると自分が味わった精神的苦痛と同じくらいかそれ以上の精神的苦痛を相手にも味合わせてやろうとします。
そしてもう1つ、INFP(仲介者)のギンガレッド・リョウマが第一章『伝説の刃』で一番の急所である兄・ヒュウガを地の底に沈められた時の怒り方も同じパターンです。
やはりギリギリまで溜め込んでいたバルバンに対する怒りというか、戦闘民族として昔から伝えられているバルバンを許せない気持ちが目の前で兄を殺されるという具体を伴うことで一気に怒りとなって溢れ出ました。
実際、リアルタイムでリョウマが雄叫びをあげてブチギレて覚醒する場面を見た時、私はまさにセルゲームの時の悟飯を思い出しましたが、NF型の怒りとSP型の怒りって似ているようで全く違います。
SP型はあくまでも目の前の事物に反応する形で怒りを表現しますが、NF型は普段その負の感情が表面化しないので、傍目には何を思っているのかが分かりづらいという特徴があるんですよね。
だから太一以上にタケルが怒る方が怖いとされているのもそういう理由で、NF型が負の感情を露わにしていたり「嫌い」「大嫌い」という言葉を口にしていたら、それはもう絶縁手前の最終段階だと思ってもいいでしょう。
「嫌よ嫌よも好きのうち(口先では嫌がっていても実は好意が無いわけではない)」という言葉ですが、語弊があると申し訳ないですが、この理屈が通用するのはおそらくSJ型とSP型だと思います。
感情をその場でぶつける番人と探検家はあまりそういうのを根に持たないし、よほどの粗相をやらかさない限りは反省・改善すれば許してもらえますが、NT型とNF型にはおそらくこの言葉が通用しません。
NT型は怒ったら相手を容赦無く論破した上で容赦無く損切りして一切関わりを持たないでしょうし、NF型はそれを感情レベルで一生根に持ちますから、実はNF型こそ一番怒らせたら厄介だったりします。
そういう違いが太一とタケルの違いでもあると思うし、逆に言えば劇中でほとんど怒りという怒りを見せなかったENFP(運動家)の大輔がブチギレたら一番怖いんだろうなあと思えてなりません。