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【底辺】ブルーカラーが見下され職業差別される真の理由【負け組】

Xでブルーカラーを見下すような投稿をして炎上してしまった方がまた出ました。もはや底辺SNSであるXでは日常風景であるようにも思います。


昨今のSNSでは男女間の分断が広がっており、主に男性やブルーカラー職当事者から、炎上発言をした女性に批判の声が殺到しました。


僕自身も底辺非正規職であり、ブルーカラー職が見下され職業差別されるのは心外なのですが、一方で「ブルーカラーが見下されるのは仕方がない。馬鹿にされるだけの理由がある。」とも考えています。

なお、補足しておきますが、僕はフェミニストでもなければブルーカラーを馬鹿にする女達を擁護する立場ではありません。むしろミソジニー寄りの主張を持っています。しかし、それはそれ、これはこれです。是々非々です。

以下記事で述べましたが、僕は自分に有利な主張やポジショントークはしません。あくまで客観的な目線で、フェアネス・公平な視点で考えた上での主張です。


ブルーカラー職が見下されるのは当然である理由

実は、多くの一般庶民はブルーカラーの職業や仕事内容を差別しているのではありません

むしろ、AI時代においては、ブルーカラー職はホワイトカラー職よりもやや機械化されにくい傾向にあるので、これからの時代には有望な職業であると多くの人が捉えています。

ブルーカラー労働者は、日本の製造業や建設業などの分野で重要な役割を果たしています。彼らは、日々の業務を通じて社会基盤を支え、経済の安定に寄与しています。特に、日本は高齢化が進んでいるため、ブルーカラー労働者の確保と育成はますます重要になっています。彼らのスキルや経験は、産業の競争力を維持するためにも欠かせない要素です。

男女の性差にかかわらず、多くの一般庶民は、ブルーカラー職やエッセンシャルワーカーの職務の重要性を重々理解しています


では、なぜブルーカラー職は職業差別されてしまうのでしょうか?

それは、一部の底辺ブルーカラーの悪い態度や民度の低さにより、一般大衆のブルーカラーへの心象・イメージが非常に悪くなっているからです。

つまり、ブルーカラー職は職業内容が差別されているのではなく、人間性が見下されているのです。

態度の悪い言動をすると、人の評価が下がり見下されるのは当たり前です。態度や言動は他人に与える印象に大きな影響を与えます。礼儀正しさや思いやりのある態度は、人間関係を良好に保つために重要です。逆に、態度が悪いと周囲からの評価が下がり、信頼を失ったり、尊重されなくなったりすることが多いです。


なお、全てのブルーカラーの人間性に問題があるわけではありません。むしろ礼儀正しい誠実な方が圧倒的に多いのです。

ごく一部の残念な底辺ブルーカラーのせいで、全体のイメージが悪くなりブルーカラーが見下されてしまっているのです。

具体例を挙げましょう。


①民度が低い

例えば、建設現場の横切ったとき、休憩中の作業員たちが路上に座り込んでタバコをふかしつつ、風俗で抱いた女の話をしていたらどう思いますか?

それを見た人は、自分の娘を作業員と結婚させたいと思うでしょうか?

思いませんよね?

ふと見かけた社員の「態度」「言動」「本当の姿」により、人々の心象・イメージは構築されてしまうのです。

ホワイトカラーの大手企業では社外での礼儀正しい振る舞いやビジネスマナーに関する研修が行われることがよくあります。これには、名刺交換のマナー、敬語の使い方、ビジネスシーンでのコミュニケーションの方法、服装や身だしなみの重要性などが含まれます。

こうした研修は、社員がプロフェッショナルとしての印象を持ち、良好な人間関係を築くために役立ちます。また、企業のブランドイメージを向上させるためにも重要です。

ブルーカラーは、このような常識的なビジネスマナーや対外的振る舞いができていない人が多く、それがイメージの悪化につながっているのです。


②パワハラ、お前呼び、呼び捨て

例えば、職人の工房で、親方が見習いを呼び捨てで罵倒しているのを見たらどう思いますか?

それを見た人は、自分の息子をその職場に就職させたいと思うでしょうか?

思いませんよね?

職場でのパワーハラスメント(パワハラ)は非常に深刻な問題です。お前呼びや呼び捨ては、相手に対して不快感や不尊重を示す行為と見なされることが多く、特に上司が部下に対して行う場合は、パワハラとして扱われる可能性があります。職場では、相手を尊重し、適切な敬称を使うことが重要です。コミュニケーションが円滑に行われるためにも、相手の立場や状況を考慮することが大切です。

昨今では、大手企業を中心にこのようなパワハラは完全な悪として指導が行われています。しかし、残念ながらブルーカラー職の一部の業種や中小企業では、社員の指導や教育が不十分なところも多いのです。


③態度が悪い

態度が悪い人やコミュニケーションができない人が多いと、さらに心象が悪くなります。個人差はありますが、女性よりも男性の方がコミュニケーション能力が低い場合が多く、男性が多いブルーカラー職は態度が悪い人や礼儀正しい振る舞いができない人の比率が多くなりがちです。

ホワイトカラーでも態度の悪い人もいますが、ブルーカラーは作業着などで統一されていることも大きいです。

制服を着ている人に対しては、その職業に対する一般的なイメージやステレオタイプが適用されやすくなります。たとえば、警察官の制服を着ている人に対しては「権威」や「安全」という印象を持たれることが多く、その職業に関連する期待や偏見が生じることがあります。


④喫煙

日本の喫煙者の割合は2022年で14.8%ですが、ブルーカラー職は7割が喫煙しているような職場もあります

喫煙は一般的にイメージが悪いです。健康への悪影響や、周囲への迷惑、さらには環境への悪影響などが理由です。多くの国で禁煙の取り組みが進められており、公共の場での喫煙が制限されたり、喫煙者への偏見が強まったりしています。

また、個人でタバコを吸うのは勝手ですが、分煙や非喫煙者への気遣いができない者は論外です。残念ながら喫煙に関するマナーが欠けている人も、ブルーカラー職には多いのです。


ブルーカラーは「見下すな!」と文句を言う前に職場環境を見直すべき

上述したような、時代遅れの職場や民度の低い作業員は、現代社会では確実に減ってきています。業種にもよりますが、大手企業はしっかりと社員の研修や指導を行っている印象があります。

礼儀正しく知性も高いブルーカラー職もたくさんいるという事実を皆さんには理解していただき、十把一絡げに「ブルーカラー職=クズ」みたいな印象を持つのはやめていただきたいという思いがあります。

一方で、地方の中小企業などを中心に、まだ改善されていない会社もあるのが現実です。

一部の人の態度や行動が悪い場合、それが全体のイメージに影響を与えることがあります。特に集団やコミュニティの一員として認識される場合、その行動が代表的なものと見なされることがあります。これは社会的な心理現象の一つで、個々の行動が集団全体の評価に結びつくことが多いです。

例えば、特定のグループに属する人が不適切な行動をとると、そのグループ全体がその行動によって偏見を受けたり、誤解されたりすることがあります。したがって、個人の行動には責任が伴い、他者に与える影響を考慮することが重要です。

時代遅れの企業文化や悪い態度の社員がいると、ブルーカラー職全体のイメージが悪くなってしまいますブルーカラー企業の経営者の皆様には、上述したような悪い職場環境の改善に尽力してほしいという思いがあります。


近年では職人やブルーカラー職の重要性が再評価されており、年収が高くなる傾向があります。特に、技能を持つ職人は需要が高く、労働市場での価値が増しています。大卒の人々がブルーカラー職を軽視することがある一方で、実際にはその仕事に必要な専門知識や技術、経験が求められ、経済的にも成功を収めているケースが増えています。

また、ホワイトカラーの仕事はAIや機械による自動化が進んでいる一方で、ブルーカラーの仕事は機械化が進む中でも人間の手が必要な部分が多く、特に専門的なスキルや経験が求められる職種の需要は高いです。

であるにも関わらず、実際にはブルーカラー職に就職しようとする若者は増えず、深刻な人手不足になっています。


これは当たり前の話です。

現代の若者は漂白されていて潔癖だからです

いくらブルーカラー職に将来性があっても給料を上げたとしても、態度が悪く礼儀正しくなく喫煙スパスパしながらパワハラするようなブラック職場には、若手は就職しないのです。

21世紀においては「職場環境の改善」そして「イメージの改善」こそが、ブルーカラーの人手不足解消の最も重要な施策になるのです。


職場環境が悪い会社は長期的には淘汰される可能性が高いです。従業員の満足度や健康が低い職場では、離職率が高くなり、優秀な人材を確保することが難しくなります。また、労働環境が悪いと生産性が低下し、企業の業績にも悪影響を及ぼすことがあります。

さらに、最近では企業の社会的責任(CSR)や持続可能性が重視されるようになっており、職場環境の改善が求められるようになっています。これにより、従業員の働きやすさや企業文化を重視する企業が評価され、顧客や投資家からの支持を得ることができるため、職場環境が悪い企業は競争において不利になることが多いです。

悪い環境を改善しないブラックなブルーカラー企業は、これからの時代は、人手不足によって倒産していくでしょう。

従業員は働きやすい環境を求めるため、劣悪な職場環境が続くと、離職率が高まり、新たな人材を確保することが難しくなります。

労働市場が競争の激しい状況では、従業員を引き留めるために企業は職場環境を改善する必要があります。そうしないと、優秀な人材が他の企業に流れてしまい、最終的には業績に影響を及ぼすことになります。

職場環境の改善は、企業の持続可能な成長にとって重要な要素です。

僕達おじさん世代は「ブルーカラーを見下すな!」「ブルーカラーを職業差別するな!」と文句を言う前に、自身の職場環境の醜さに目を背けることなく誠実に直視し、ホワイトな職場環境に改善するために日々努力していくべきでしょう。


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