コンパスで三角形って書ける?書けないから泣いた
あなたはコンパスで三角形かけますか?
小学生の時にそんな授業ありましたよね。
私は書けませんでした。だから泣きました。
私の小学校5年生の時の出来事です。
コンパスで三角形が書けずに泣いたこの日は私にとって、
今でも大事な経験だったなと思えるので、
この日に起こったことと、どうやって解決して涙を止めたのか
書いておこうと思います。
今学校や塾で働いている大人たちの「子供の気持ちの部分について」参考になれば嬉しいです。
コンパスで三角形を書け!?書けないよ
コンパスで三角形を書きなさい。
そう言われた私はとても悩んだ。
なぜならコンパスはくるりんと回して、円を描くものだからだ。
だってそう習ったんだもん!
でも言われた通り、まずは直線を引く、そのあと引いた直線の両端っこに、コンパスの針を刺して、マークをつける。
すると、このようにごきぶりの触角が出来上がります。
私は「コンパスで」と言われているので、なぜこれで綺麗な三角形にならないのかわかりませんでした。
周りの友達を見ても皆は、綺麗な正三角形を書けています。
どうして私の三角形はゴキブリになっちゃうの?
コンパスは円を描くための道具なんだから三角形になるわけないだろ!
なんでみんな綺麗な三角形かけるんだよ!
私には理由と正解のやり方がわかりませんでした。
そして算数の授業は終わり放課後になって皆帰ってしまいました。
担任も職員室に行ってしまいました。
私は涙が出てきました。
解決できなかったからです。
悔し涙と悲し涙。私はノートとコンパスを持って走りました。
誰か助けてと思いながら。
「定規」を使っていいんだよ
2クラス離れた教室に1年前に担任だった先生がまだ居ました。
私は目を真っ赤にして号泣しながらその先生のところまで行きました。
「ど…どうしたの〜!?」
とびっくりする先生でしたが、
コンパスで三角形が書けないことを言いました。
ごきぶりのマークを書くところまでできるんだけど、このあと綺麗な三角形にならないと。
とここで、
正式なやり方を提示しておきます。
『コンパス 三角形 書き方』と検索して1番上に出てきたサイトからやり方を引用します。
出典:http://www.natubunko.net/zukei/zukei011a.html#011-1
書いてあるんですよね。
用意するもの:コンパスと定規って。
そうです。ゴキブリのマークを書いたあと、その触角の交わったところから、最初に引いた直線の両端まで結べばいいんです。定規で!
授業中に最後は定規でって言ってたのを聞いてなかったのか、教科書に書いてあったの読まなかったのかわからないんですけど、
「コンパスで」って言われてたら、コンパスでできないとダメなんだって思い込んでしまってこんなことになってしまったのです。
私は算数がかなり苦手です。
なんでゴキブリの触角の真ん中から線を引いたら正三角形になるかどうかは疑問に思わず、ただやり方を知りたかっただけなので、
先生が優しく、ゴキブリの触角の真ん中から「定規で」線を引けばいいんだよと涙を拭いてくれたので、素直にそうだったんだとなりました。
解決はこれだけ。
「ここから先は定規を使っていいんだよ」という言葉だけで解決。
え、この子バカ?って思いましたか?
そんなことで泣いて、そんなことでできないってなってたの?ってなりましたか?
そんなことができないってだけで、そこでその子の時間は止まります。
意外にも、担任の先生は私が泣くほど困っていたことに気づけていませんでした。
自分で誰かに助けを求めなかったら
私は悔し涙が流れてきたしモヤモヤしたので、
誰か助けてくれる大人を探して回ったら、
過去に関わったことのある先生が偶然いました。
もしそこにその先生がいなかったら、次は職員室に行って、誰でもいいから教えて下さいって多分叫んだと思います。
けどクラス全員が
わからなかったらなんとしてでも分かるまで、
教えてくれる人を探し回ると思いますか?
本当に勉強が嫌いで、できない・苦手って思ってる子は、
やり方をわからなかったら聞きに行くんじゃなくて、
わからなかったで済ませる子が多いです。
だって聞きに行く時間あるなら早く帰宅して、
公園で友達と遊びたいもん。
そして
数ヶ月後にコンパスで正六角形の作図をする授業に入ったときに、
三角形すら書けなかった子は、六角形も書けるわけないですよね。
六角形を書けない子がいたときに、六角形を書くやり方を丁寧に、
教えるのではなく、実は三角形がそもそもかけていなかった。
ましてや、コンパスだけでなく定規を使うことを知らなかったから、
今更だけど、その子には三角形を書くやり方を教えてあげなくてはいけないということに、
どれだけ大人が気づけるかどうかでその子の成績が変わってくると思うんです。
私はこの泣きながら先生のところに行った時、
涙を拭いてもらいながら、バカにもされず、
優しくやり方を教えてもらい、
ここまではできててえらい!
解決したらできたじゃんと励ましてもらって、
頭を撫でてもらって
納得したかな?大丈夫かな?明日の授業からは1人でも解けそうかな?
と最後まで付き合ってくれた先生がいて、
助けてくれた!と思えたから
このあとも算数の授業を頑張ることができたんだと思います。
ここで誰にも頼ってなかったら、
図形の問題は白紙で出して終わってたかもしれませんでした。
大人に見捨てられた子供たち
じゃあ、助けも求められなければ、大人に気づいてもらえないまま時が進んだ子供たちがどうなると思いますか?
できない時はできないからいいと諦めるし、勉強することが嫌になります。
わからなかったら塾に通って成績あげれるよう努力すればいいじゃん!
大人に聞けばいいじゃん!
そう思いますよね。
本当に勉強ができない子は、
何を聞いたらいいかわかりません。
だって自分がどこでつまづいたかもう気付けないところまできてるからです。
極端に言えば、数字を数えられない子が塾に行ったとして、
そこで掛け算を教えてもらってできるわけないのと一緒です。
まずは誰かが、数を覚える事が先だよと教えてあげなくていけません。
欲を言えば、数を覚えるところまで付き合ってくれたらもっといいですね。
これを塾でできるかどうかはまた別です。
先生ごとのアンテナ力もありますし、バイトの先生だったら、とりあえず授業を終わらせる事しか考えてないかもしれません。
また保護者は、現在習っている単元の宿題を家でしている様子を見る事はできるかもしれませんが、
その様子から、算数が苦手だということを知れても、過去の単元ですでにつまづいていたことには気づけないかもしれません。
あと保護者は自分の子供のできないことに気づくのは結構難しかったりしませんか?
まさか自分の子供が今更数を数えられないなんて思いもしませんよね。
学校では授業は進んでいくし、個人的に相談に来てくれる子供に時間は取れるかもしれませんが、わざわざ過去の単元を先生自ら1人のためにやってあげる時間はないと思います。
教師という職業がブラックの形態で、働くの大変だって事は、
SNSの投稿などでみんなにも知れ渡っています。
まとめ
保護者でも、塾でも、学校の誰でも気づいてくれる大人がいて
子供を救ってあげられたら、少しでも勉強苦手の意識から離れられるのにと思いました。
でも大人も人間ですし、気づくにはきっかけがないと無理だし、自分のことで精一杯の時もあります。
少しでも気づこうと意識して周りを見てないとなかなか難しいことと思います。
ひょまれも今は妊娠8ヶ月で、数年後には自分の子供に勉強を教えてあげなくていけません。
この自分の経験を忘れずに、アンテナを常に立てておきたいと思いますので、
教育関係にいる方や、勉強を頑張っているお子様がいる保護者の方も、
ちょっと意識してみてくださいね!
前回の記事で私は、何年も前に勉強に関して見捨てられた子供たちがいて、
そんな子供たちをまた勉強に向き合わせるためには、大人たちが救ってあげる必要がある。
その救い方は、今の学年でやっている単元をできるようにさせることだけでなく、
何年も前にできなかった単元にまで遡ったり、勉強の環境自体を整えてあげることも必要だと記述しました。
9000文字の長文ではありますが、教育機関にいる方から、
✅感動した
✅初心を思い出せた
✅ただ学校での勉強をさせればいいと思っていたけど違った
などの評価をいただけましたので、ぜひ読んで参考にしてください。