嘗て、金より貴重な色があった
僕の好きな色は金より貴重な色と嘗て言われていた。
その色を求め、数々の芸術家を貧乏や借金まみれになっていった。
その色が手に入らず、未完となった有名アーティストの作品もある。
その色を買うとパトロンを騙し、お金を着服していた者もいた。
上記のような事態を鑑みて、フランスの工業奨励会は「代替となる顔料を開発した人に6000フランを与える」と発表した。
芸術家やパトロンを苦しめ、大勢の人を動かした色がある。
その色は『海を越えた』という意味の名を持ち、
ラピズラズリという宝石を原料としている。
そう、その色はウルトラマリンと言われた青色だ。
ウルトラマリンと言われたその色が貴重であることは芸術家達の進歩を止めた、成長を止めた。
それは芸術界の発展を止めた。
そこから芸術界を進展させたのが上記にある
フランス工業奨励会だ。
自然から生み出されたウルトラマリンに近い色を人の手により生み出させ、安価でみんなが使えるようにし芸術界を発展させた。
これを俗にオープンイノベーションという。
オープンイノベーションのいいところは
競争を作り業界を成長させてくれるところ。
僕はフランス工業奨励会のようなことをしたいと常日頃思っている。
発展を止めている原因を探り、そこにメスを入れる。
そのようなことがしたい。
仮に、会社を設立するとしたらこんな名前をつけたい。
『株式会社ブルーコネクト』