番外 本当の自分とは 6 自分さがし
【結論】年を取らないうちに「自分」のことについて考えよう
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「本当の自分」について、「こんな本を読んだ 番外篇」にて考えています。この考察が、若い人への参考となればさいわいです。
第六回は、「自分さがし」。
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自分さがし
「自分さがし」。国語辞典には「自分の現状に満足できず、本来の自分のあり方を探し求めること」(三省堂国語辞典七版)とあります。
「自分さがし」ということばが多く聞かれるようになったのが、バブル崩壊後の1990年以降。「失われた20年」の始まりで、不況が深まり、ストレスが急増した一方、ソ連の崩壊、皇太子殿下のご成婚など、何か新しいことが始まる予感にみちた時代でした。それも、2010年頃には落ち着いてきます。
2010年以降は、「自分さがし」をする余裕そのものがなくなってきている。社会が非寛容になり、非正規雇用が激増するなど、社会状況がさらに厳しくなっているのではないか。
さて、「自分さがし」は、「やりたいことがわからない」、「自分を生かせる場所がわからない」といった面がつよく、このシリーズの2回め「なりたい自分」に近いものがあると思います。
まだ未来に希望が持てるかもしれないと感じさせた時代に、実際に日本や海外を、「自分」をさがして旅した人も多かったようです。
運よく「自分」がみつかったとしても、やりたいこと、好きなことだけで生きていくには、その道ではいちばんといわれるほどでないと満足できない。
「自分」をみつけたと思ってもうまくいかなかった人、「自分」がみつけられなかった人の不全感は大きいと思う。
それでも、若いうちに「自分」についてとことん考えておくことはよいことだと思います。
なぜなら、年を取ると、ましてや家族の介護なんかやってると、自分にかまけていることなんかできなくなってしまうのですよ。ホント
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「自分さがし」や「やりたいこと」についての本はたくさんあります。自分に向きそうなものを読んでみるのもいいかも。
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