社会人になって10年
10年前の4月1日、私は社会人になりました。
せっかくの節目なので、軽く振り返りをしたいと思い、noteのwebページを開きました。
社会人の10年で感じたのは、学生まではある程度通用していた私の頑張り方は、ほとんど結果に結びつかなかったな、ということです。
それまでの人生では、他の人から言われたことを一生懸命になって、とりあえず終わらせることばかりに力を入れてきたように思います。学校の授業や課題、部活動、アルバイト、就職活動…。誰かがやり方を教えてくれて、それを完了させることを繰り返しているうちに、なんとか進学や就職はできました。
しかし、社会に出てみると、頑張っているはずなのに上手く行かないことがいくつもありました。当時の私にとって「頑張る」とは、他の人から与えられたタスクを一生懸命終わらせることでしたが、このスタンスで仕事をしても結果がついてこないことがしばしばありました。具体的にいうと、下記のようなBAD事象が発生していました。
タスクの依頼者との報連相の場面で、一生懸命に話をしても通じないことがある
サボっているわけじゃないのに、納期を守れないことがある
成果物を提出しても評価されないことがある
曲がりなりにも、社会人として10年間仕事をしてようやくわかったことですが、がむしゃらにタスク消化をするだけの人間は評価が低いです。当時の私は、そんな人間でした。なので、頑張れば頑張るほど、しんどいし疲れるのに成果は全く出ず、上司には怒られ、お客さんからも怒られ、仕事は増え、自分の時間は減っていくという謎の現象が起きていました。
自分のやり方が悪い気はしてるけど、具体的に何をどうすれば良いのかはわからない…でも目の前のタスクの期限はすぐやってくるから、今までの発想とやり方でタスクに向かうしかない…。そんなジレンマを感じているものの、そのジレンマを上手く言語化できず、抱えこんだままマズい仕事をしていた期間が、社会人生活の半分くらいを占めていたと思います。
こんな残念な状況から、ある程度脱却できたのは、転職できたことが大きいです。転職先の上司は頭の回転が早く、言語化の鬼みたいな人でした。上司は、的確で鋭い質問によって、論理的に整理されていない私の話を、あっという間に整理してくれました。また、上司以外の人も総じて仕事のレベルが高く、こういった環境で揉まれるうちに、徐々に仕事をする上での勘所がわかるようになってきたと感じています。
実際、10年経った今振り返ると、上記のBAD事象を解決するためには、下記のようなことが必要だと答えられるようになっています(あんま詳しく書けてないですが…)。
話を論理的に整理する。自分が話そうとしている結論が何かをちゃんと把握しておく。抽象的な話と具体的な話、事実と推測、過程と結論など、同じ話題で性質の違う話を扱う場合は、違いがわかるように区別する。
タスクを可視化して優先順位をつける。割り込みが入った場合は、その時点で上席に共有する or 上席にも共有可能なメール等の手段で割り込みを入れてもらう。
タスクに着手する前に、目的を明確にする。どんな成果物ならOKかを具体的に聞いておく。
ここまで来るのに10年近くかかったことを考えると、私はスロースターターなんだと思っています。ここからが私の本領発揮だという思いで、この10年で手に入れたものも失ったものも力にして駆け抜けて行きたいと思います。