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写真の価値
写真の価値とは…
Twitter、Instagramのいいね、なのか。
それとも展示やコンテストで認められるということか。
以前これを考えさせられたエピソードがある(※記憶によるので正確でない記述があるかもしれない。大体こんな話ととらえてください)。
とあるモデルさんが公募で、「15,000円をお支払いし、撮影を依頼します」とSNSで綴っていたのだ。
なかなか撮影できる機会があるモデルさんではない。
ダメもとでエントリーしてみたら、問い合わせがきた。
「率直にお聞きします。あなたの写真は、15,000円を支払われる写真ですか?それによって依頼できる内容が変わります」と。
当然お金をもらえるような確実性があるわけでもない(プロじゃないし)。
要求内容によるけれど、5,000円くらいとしか答えられなかった。
いまにして思うと
ズルい答え方だけど、写真の価値は、さまざま。
いいね、があったほうが励みになるし、少なければ、自分のセレクト、コンセプトが違くないかと問うきっかけになる。
展示やコンテストで認められることは、作品(群)の水準が一定水準以上であると言えるのだろう(展示したことないし、コンテスト入賞したことないからそこは断言できません…)。
写真の価値は、難しい。
でも、撮影会に限らず、多くのモデルさんは、撮影してもらって料金をもらうのが普通なんだろう。
にもかかわらず、その世界で有名なモデルさんがそこまでの依頼をするというのは、「切実な表現したいもの」があったのではないかと思った。
だからこその「相互無償」でも「有償」でもなく、「撮影料を払います」だったんだろうと。
そして、写真に価値が生まれるかどうかは、カメラマン、モデルの一方のチカラだけで最大限のものはできないのかもしれない。
届いた2冊の写真集をみながら、そんなことを考えたのが、令和のはじまりだった。
※写真と本文は、関係ありません。
写真 model:優まお