「揚げ物」

「揚げ物が好き」
そう聞くと、どちらを想像するだろうか。
食事か。料理か。

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私も揚げ物が好きだ。
食べるのではなく、料理することが。

五法：「生」（切る）、「煮る」、「焼く」、「蒸す」、「揚げる」
の中で最も安定して作ることができ、
出来たものを皆が喜んで食べてくれる。

楽しいし、嬉しい。
同時に私の料理のモチベーションを最高潮にさせる。
それが私にとっての「揚げ物」だ。

だからこそテスト前の夕食には必ず揚げ物をつくる。
私の中で一番効率の良いストレス解消法だからだ。

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今日は"コロッケ"。テスト前日。

無駄に時間を使ってしまうことはできない。
だからこそ、じゃがいもの下準備などは身内の2人で分担して行う。

揚げ油が180℃になれば、後は私の独壇場だ。

入れ始めは強火で。
油が全体にかける。綺麗な丸を維持できるからだ。
底面がこがね色になれば、ひっくり返す。

新しい油だと最初は色がつきにくい。
うすい黄色から、きつね色に徐々に変わっていく。
それに伴って、香りも家中に広がる。
私の気分も高揚する。

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あっという間に20個のコロッケが出来上がった。

皆が美味しそうに食べてくれるこの時がなんと幸せなことか。
澄んだ気持ちになれる。

翌日の鏡の前で赤い点を発見してしまう、、そんな話は置いておいて。