自社の強みを可視化していくプロセス:USPを設定する
自社の強みを可視化するためには、以下のプロセスを進めることが重要です。
自社の強みを洗い出す 自社の強みを洗い出すためには、従業員や顧客とのインタビューや、従業員や顧客のフィードバックを集めることが有効です。自社の強みは、製品やサービスの品質、技術力、顧客サポート、ビジネスプロセス、ブランドイメージ、人材など多岐にわたる可能性があります。
自社の強みを整理する 自社の強みを整理するためには、SWOT分析などのツールを活用すると良いでしょう。SWOT分析によって、自社の強み・弱み、機会・脅威を整理することができます。また、自社の強みを分類し、優先度を決定することで、今後のビジネス戦略の方向性を明確にすることができます。
このプロセスの中で特に意識すべきことは下記図の
『スィートスポット』が何かを考えることです。
顧客が望み、競合にはできないが、自社が出来ること
コーポレートであれ、製品であれ、ソリューションであれ、
自社バリューを一言で言えるとかなり強いです。
製品やソリューションであれば、USP(「Unique Selling Proposition(ユニークセリングプロポジション)」の略)とも言われます。
商品やサービスの独自性を示す言葉です。つまり、同じ商品やサービスでも、自社の提供するものがどこが他社と違うのか、顧客にわかりやすく伝えることを目的としています。
私が最も分かりやすいと感じた例は、ダイソンの掃除機が売れていたころのCMのキャッチフレーズは、『吸引力の変わらないただ一つの掃除機』でした。
他にも、Airbnb(エアビーアンドビー)
USP:個性的でユニークな宿泊体験の提供
理由:Airbnbは、個性的でユニークな宿泊体験を提供することができます。ホストは、自分の家や部屋を貸し出すことができるため、旅行者にとっては、従来のホテルとは異なる、ローカルな文化や風習を体験することができます。
スタバのサードプレイス、
「サードプレイス」とは、家や職場以外の第3の場所を指す言葉で、コミュニティの中心となる場所のことを意味します。例えば、カフェ、図書館、公園、スポーツジムなどがサードプレイスにあたります。
この言葉は、スターバックスが提唱し、その店舗がサードプレイスとなるコミュニティの中心的な場所になることを目指していることから、広く知られるようになりました。スターバックスは、コーヒーを提供するだけでなく、人々が集まってくつろげるような居心地の良い空間を提供し、地域コミュニティに貢献することを目指しています。
スタバは、サービス開始当時は現状程、強みとして確定はされていなかったが、顧客が望むことを察知し、自社のビジョンや目指すべき姿を定義し、その場所を目指す過程で他社と差別化された強みを形成していった実例かと思います。
USPは、顧客に自社の商品やサービスを選ぶ理由を明確にすることで、ブランド認知度の向上や顧客ロイヤルティの向上につながるとされています。また、USPが明確にある商品やサービスは、競合他社よりも優位な位置に立つことができ、市場での成功を収めやすくなります。