花やしき
※書こうと思って下書きにしたままだったので、季節が合わないけど。
長い正月休みに飽きてきて、浅草の花やしきに行った。
うちの子はこれが生まれて初めての遊園地で、いわゆる遊園地デビューである。
息子は初めてのメリーゴーランドを非常に怖がり、回り始める前から大泣きしている。
やがて彼を乗せた馬が走り始め、和やかな音楽とともに周囲が笑顔や歓喜の声に包まれ始めてもなお、彼は泣くことをやめない。
添乗している妻だけが、こちらに少し困惑したような笑顔を向ける。
とても美しい景色だと思った。
僕が今日カメラ越しに見た景色は、遠い昔、僕の父が見たかもしれない景色だと思うと、余計に胸が熱くなる。
父はこの光景を前に何を思ったのだろうか。
僕は電飾きらめく回転木馬の前で妻と子の安全と健康を心から願った。浅草寺が真裏にあるのに。
こういう体験は我が子の成長を見守る中でこれから何度もすることになるのだろう。
親は偉大である。