コロナで加速するか?ベーシックインカムの導入〜失敗した実験例〜
こんにちは。hunaです。
先日、新型コロナウイルス対策のため全国民一律10万円給付が決定しましたね。
しかし、収束は来年以降になるのではないかという見通しから、今後も継続して給付金が求められるかと思います。
継続して、失業関係なく全ての国民に、最低限の生活に必要な額を支給する制度としてベーシックインカム政策があります。
コロナ不況により、世界的にこの政策に注目が集まっていますが、果たして実現可能なのでしょうか?
働きたくないでござる!
フィンランドでの実験は失敗だった?
2017年、フィンランドで政策実験が行われました。
・実験対象 約2000人の失業者
(過去に失業保険など支給を受けたことがない)
支給額 計88万円
(失業保険 約70万円
+住宅手当といったその他条件付き給付金 約11万円
+ベーシックインカム 約7万円)
職を見つけてもこの7万円は支給され続ける
・比較対象 約5000人の失業者
支給額 計104万円
(失業保険 約88万円+条件付き給付金 約16万円)
2018年12月の実験終了時 「就労意欲に差はない」
対象グループもベーシックインカムを受けていないグループと同じぐらい就労意欲が沸かなかったとしている。
しかし、ストレスや周囲の人物、国への信頼といった、いわゆる幸福度というものは改善された結果となっている。
そもそも実験設計が間違っているのではないか?
実験結果は失敗でしたが、そもそもの実験設計の構造に失敗があるのではないか?
という指摘も研究者や他にベーシックインカムを導入している地域からもあがっています。
例えば
・母集団である失業者は全体で約17万3000人
それに対し実験対象グループは2000人というのは少なすぎるのではないか?
・対象グループ、非対象グループのアンケート回答率が25%と低い。
・ベーシックインカムは本来失業者対策ではない。
この実験は失業保険の機能になっている。
結果だけでいうとベーシックインカムは失敗であるといえます。
しかし、実験設計の見直しや、新型コロナウイルスの状況によってはまた変わる可能性もあります。
今後、日本はどのような政策を決定するか注目です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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