お盆に「食べたいもの」
仏花組みのバイトも明け、とにかく休息のお盆中。
ダンナを含めて嫁ぎ先の誰よりも常に忙しい私には、嫁業務というものが結婚当初から存在しないので、ダンナの実家に足を運ぶこともなく、休ませていただいております。
しかしそれなりに家事はあるので、寝てばかりいるわけにもいかず、数日前、買い物に出るついでに子供に食べたいものがないか訊いたら、「たこ焼き」という答えが返ってきました。
……たこ焼きか……。
近所のたこ焼き屋か、スーパーの惣菜コーナーか、はたまた冷食コーナーか。いや待てよ。
お盆やお彼岸中に、何故か無性に食べたいものは、ご先祖さまが食べたがっていると思うことにしています。
七月盆の時には、私はとにかくお腹が空いて、大量に炭水化物&糖質を摂取し続けていました。特に大好物でもないけれど、お腹を空かせた誰かが寄っているのだと、気の向くままに。あんなに毎日最中(貰い物)を食べ続けたのは、人生初。あのタイミングで健康診断を受けたら、多分血糖値が大変なことになっていたに違いない。年齢が年齢だけに、オオゴト。
ところが今回のお盆は、さほど食べたいものがない。しいて言えば、盆入り前から4日ほど続けてお赤飯を食べたけれど、食べ尽くしてしまえば、買い求めてまでというほどではないので、子供に訊いてみたのです。
……そういえば、この子は今朝も「たこ焼き食べたい」と言っていた。そうか。そんなに食べたいのか。
買い物先は、近所のホームセンター。玄関を出る時から、そのホームセンターに数ヶ月に一度来ているたこ焼きの移動販売がいる気がしてしょうがない。先ほどの「いや待てよ」は、このことが閃いたのです。自宅からホームセンターへの移動中に、たい焼き&たこ焼きのお店があるのだけれど、駐車場が狭くて不便なので、この希望的観測みたいなカンが当たっていて欲しい。
運転も駐車も嫌いなので、一ヶ所ですませたい。
……「目的地にいなかったら、帰りに買おう」と、たこ焼き屋さんを通り過ぎ。
到着した、だだっ広いホームセンターの駐車場に、たこ焼きの移動販売。
ミラクル。
これはもう、たこ焼きが食べたくてたまらないご先祖が、我が家に滞在されているに違いない。仏壇ないけど。つーか、子供に寄っている。誰かわからんけど。
帰宅して、「ホームセンターの駐車場に、たこ焼き屋さん来てたわ」と教えたときの、子供の笑顔が100点。
……この出来事をツイートしたところ、このようなレスが。
……なるほどなるほど。
不思議な感覚はゼロの子供ですが、お盆・お彼岸に食べたいものは、出来るだけ食べるように語り継ぎたいと思います。
たこ焼きを食べたあとは、私も子供も満足して、「特に食べたいものが思いつかない」状態になり、手抜きな食卓を続けて、本日お盆明け。
⭐︎
この記事を書いていて、思い出しました。
そう言えば、お盆の初め頃に、フルーツ白玉が食べたかったんです。
しかし、食べたいものは自分で作らなければならないのが、主婦。
腕が死んでいたので、白玉作りは無理だと諦めて、なんとなく食べたいながらも、今日になりました。
お盆、朝で明けたかなあ? まだギリギリ大丈夫かな?
海辺の家で暮らしていた亡くなった祖母が、お盆に行くと、白玉を作ってくれたことを思い出しました。フルーツ入りだったこともあり、シロップのみだったこともあり。
……おばあちゃんが食べたかったのかあ。そうかあ。
というわけで、手が使い物になるかわかりませんが、作ってきます。