1983年と1993年の音楽シーンを振り返る(比較)
今回は上記の年の音楽シーンを比較しながら振り返っていきたいと思います
1983年
1 さざんかの宿 大川栄策 106,0万枚
2 矢切の渡し 細川たかし 90,8万枚
3 めだかの兄妹 わらべ 88,5万枚
4 探偵物語 薬師丸ひろこ 84,1万枚
5 氷雨 佳山明生 79,1万枚
1993年
1 YAH YAH YAH CHAGE&ASKA 240,8万枚
2 愛のままにわがままに~ B’z 193,2万枚
3 ロード THE 虎舞竜 188,6万枚
4 エロティカセブン Southern ~ 171,7万枚
5 裸足の女神 B'z 165,3万枚 (オリコン参照)
93年はレコードからCDに完全に移行した時期で、売上も83年と比べると2倍近く違うのだが、注目したいのが、音楽のトレンド(流行)が10年間でまったく違うものとなっていたこと。
1983年のランキングは演歌系が多く、いわゆる歌手と呼ばれる人がチャート上位にいた。松田聖子や中森明菜などアイドル全盛期であるが、意外にも年間ランキングTOP5には入っていない。
1993年のランキング上位は、横文字のアーテイストが多く、B’zやZARDなどビーイングがチャート上位を圧巻していた。ジャンル的にも上位に演歌系は入ってなく、ドラマなどタイアップ中心のポップスが占めていた。
83~93年の10年間は、すごい変化である。
83年当時は、オーディオ機器はレコードが主であったが、レコードプレイヤーは買いそろえるのにハードルが高く、持っていなかった人が結構いたと推測する。
(この時代、200万枚以上は出ていない)
当時レコードを買っていた人達は、(お金にゆとりがある)年齢層が高めだったのかなと推測する。なので、ヒット曲も演歌や歌謡曲など比較的テンポがゆっくりでわかりやすい曲が受けたのかなと思う。
80年代後半から90年代にかけて、様々なことが便利になって、早さだったり手軽さが求められていたと思う。
CDプレイヤーが普及し多くの人がCDを手に取り、90年初頭になると日本の音楽マーケットがかつてない規模になっていく。カラオケの普及もあり、この頃(93年)になるとCDの購買層が若い世代が中心だったと推測する。
93年のTOP5を見ると、曲調はアップテンポで比較的キーが高くどちらかというとカラオケでは歌いにくいと思う。上手く歌うというよりも、少し背伸びをして気持ちよくノリよく歌う楽曲が当時のトレンドだったのかな(支持された?)と勝手に推測する