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大学一年生が考える「探究主義」と「正解主義」1

こんにちは!私はプロジェクト究に参加する大学一年生のインターン生です。
このプロジェクトに参加して思ったこと、考えたことを大学一年生の視点から発信していきたいと思います!

今回は私がプロジェクト究に参加して初めて知った考え方である「探究主義」と、その対義語である「正解主義」をテーマに書いていこうと思います。

「正解主義」ってなに?

正解主義とは、正しさを求め、その正しさに従わないものには厳しい態度をとることを言います。そのため、与えられたタスクに関しては用法・用量をしっかり守り、事務的に仕事をこなしていきます。失敗することを「悪」としてしまうため、その結果、何か新しいチャレンジをすることを拒み、堅実な行動を貫きます。

「探究主義」ってなに?


探究主義とは、既に世の中にあるものに疑問を呈し、自ら実験や調査を行うことで、新しい視点を見つけていこうとすることを言います。この考え方では、失敗は成功するためのプロセスだと捉えられ、評価されます。その結果、新しいバカなチャレンジが増え、画期的なアイデアへとつながっていきます。

日本の教育は「正解主義」!?

突然ですがここで質問です。
みなさんは高校三年生だとします。卒業前の思い出作りとしてクラスのみんなが参加するイベントを考えることになりました。予算は担任の先生のご厚意により、いくらでも出してもらえます。みなさんは何を提案しますか?

さあ、みなさんは何を提案したでしょうか?
お食事会?レク?それともアルバムづくり?
様々な意見があると思います。

では、もう一つ質問です。
その提案をするとき、みなさんは何を考えましたか?
その意見は本当に自分が良いと思った意見でしょうか?
より無難で反対意見の少なさそうな案を探した方も多いのではないでしょうか。

私たちは幼いころから学校という正解ばかりを求めてくる教育機関の中で育ち、無意識のうちに正解を求める癖がついてしまっています。先ほどの質問でも、予算は無制限なのだから、クラス旅行や大きなパーティーなど、なんでも提案できたはずなのに、そのような突拍子もない意見を出した人は少なかったでしょう。

「正解主義」を基盤とした企業や社会の課題

・新しい挑戦ができない

「正解主義」に基づく企業や社会では、既存の知識ややり方に固執する傾向があります。この姿勢は、安全で確実な道を選ぶことが重視されるため、新しい挑戦や革新が阻害される原因となります。リスクを避けることが優先される結果、斬新なアイデアや方法に対する探究心が抑制され、組織や個人の成長機会は失われてしまいます。

・組織が発展、進化しない

「正解主義」の環境では、既存の枠組みやルールが固定されがちであり、それが組織の発展や進化を妨げる要因となります。組織内での革新や変革の推進力が不足し、現状維持が優先されるため、長期的には成長が停滞するリスクが高まります。特に、変化の激しい現代においては、柔軟性と適応力が求められるにもかかわらず、「正解主義」に固執する組織は、その成長機会を逃すことになります。

・AIにとってかわられてしまう

「正解主義」に基づく仕事や意思決定は、標準化されたプロセスや明確なルールに依存することが多いため、AIや自動化技術に置き換えられやすいという課題があります。AIは、膨大なデータから正確な答えを導き出すことに長けており、既存のルールに従った作業を迅速かつ正確に行う能力があります。そのため、「正解主義」に基づく職務や業務は、AIの進化とともに自動化され、人間の役割が縮小するリスクが高まります。これにより、創造的思考や新たな価値創造が求められる分野において、人間の貢献がますます重要になる一方で、「正解主義」に囚われた組織や職務は、次第にその存在意義を失ってしまう危険性があります。

「正解主義」を基盤とした企業や社会は、もともとある仕事を適切にこなしていきます。しかし、そこに新しい挑戦や画期的なアイデアはなく、前人未到の偉業を成し遂げることや、より美しく進化・発展していくことは決してないでしょう。
AIが発達した現代において、「正解主義」で成り立つ仕事はAIに任せていくべきです。そのうえで、人間がAIと共存して社会を発展させていくために、「探究主義」の考え方は欠かせないのです。

次回の記事で「探究主義」についてもっと詳しく書いていこうと思います!


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