今年のテーマ「新章開拓」。未来に向けて、改行ではなく改ページできるような物語の展開を! 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】
今年の弊社のテーマは「新章開拓」。
これまでの歩みや物語を大切にしながら、未来に向けて新しい歩みや物語を切り拓くことに取り組みたいと思いテーマとして掲げました。
人材開発や組織開発に限ったことではありませんが、一度実施して良かったものがあれば、引き続き同じものが実施される傾向があります。
良かった方法を継続することは悪いことではありませんが、「成功体験の呪縛」と言われるように、新しいことを始めにくい、変更ができない、対応が後手に回わるという話も良く聞きます。
物事を進める際に、安全策と強攻策が比較されることがあります。
安全策とは、当面の課題を想定して、最もリスクを少ない方法を採る方法です。
一方強攻策は、リスクがあり失敗する可能性もあるが、思い切ってやってみる方法です。
様々な意見を聞いて、最も良い方法を選択しようとするとやはり安全策に偏ってしまう傾向があります。
メンバーの納得感を優先する場合、メンバー全員にとって最もリスクが少ない方法に落ち着くのは、自然な流れと言えます。
しかし現実には、いつまでもできる人だけに任せておいたり、できることだけを中心に進めていくと、代わりがいない、人が育たないという状況が続き、結果的にこれまで培われたものが消滅していくようなことも起こりえます。
毎年、毎回、慢性的な課題を挙げる組織では、安全策を優先して進められていることが多いようです。
強攻策を採れば、必ず解決できるということではありませんが、本当に安全策がベストなのか、何故、強攻策を採れないのかを、真剣に考える余地はあるように思われます。
細かい話ですが、合議して「決めなければいけないこと」と「決めた方がいいこと」は異なります。
一番怖いのは、安全策を採っている間は、メンバーから不満が出てくることが少ないため、誰も何も言わない…その間に、世の中・環境が変化し、適応力が弱まることです。
組織を運営する上で、メンバーの納得感を担保することは大事なことです。
ただ何のために、何に対して(自分?自社?顧客?利害関係者?…)納得しているのかは、いつも確認したいですね。
未来に向けて、これまでの物語に、さらに新しい物語を紡いでいく。
組織運営を支えるヒトの面から、少なくとも改行ではなく改ページできるような物語の展開をお手伝いしたいです!
今年もよろしくお願いいたします。
<ヒューマナイズ通信 2023.01.11掲載 一部修正>
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