やさしい企業を応援し隊

「人にやさしい」「物にやさしい」「地球にやさしい」「地域にやさしい」 の4つのカテゴリ…

やさしい企業を応援し隊

「人にやさしい」「物にやさしい」「地球にやさしい」「地域にやさしい」 の4つのカテゴリーに「やさしい企業」を厳選してANSListsに順次掲載中。 https://www.anslists.jp http://anslist.notion.site

最近の記事

立ち上がることの素晴らしさ

立ち上り移動できる電動車椅子  茨城県つくば市に本拠を構えるQolo株式会社(創業:2021年、以下同社)は筑波大学発のスタートアップ企業。同社代表取締役・開発責任者である江口さんが、車いすで生活する人のための次世代移動手段を開発する動機となったのが、江口さんのお婆様が転倒し歩けなくなり車椅子を使うようになった様子をみて、歩けなくなった人たちを肉体的にも精神的にも支える道具を開発したいとの思いを募らせたことにあるそうです。  健常者には電動スクーターや電動キックボードなど立っ

    • 生き方を変えてみる

      ベーシックインフラの地産地消100%を目指して  宮城県川崎町を本拠地とする株式会社百(以下同社)は、生きるために最低限必要な食料・水とエネルギーを「ベーシックインフラ」と定義し、その地産地消率100%を目指して2020年に創業。先ずは、生活の場を確保するため「2019年1月15日に15163㎡の杉林を手に入れ、『百のやど』を建設するための土地整備を開始しました。2019-2021年にかけて、建設に必要な本数の杉を自伐し、伝統構法大工が敷地内で製材・刻みを行い」、続いて宿泊施

      • テクノロジーで人生の選択肢を拡げる

        視力に悩む人々の手に最速で届ける  2021年に光学機器・ガラス製品製造における大手企業HOYA株式会社からスピンアウトして独立したスタートアップ企業ViXion株式会社(本社:東京、以下同社)は、“テクノロジーで人生の選択肢を拡げる”を目的とし、見え方の能力拡張を実現する製品とと解決策を提供しているそうです。  同社の最新製品ViXion01Sは、目の酷使や加齢に伴う見え方の課題解決を支援するそうですが、医療機器ではないため、アイウェアとして開発されたそうです。この製品の特

        • 挑戦すべきフロンティアは「食」にあり

          農作物の高速品種改良で気候変動を克服  東京大学発の農業スタートアップ、株式会社CALTA(創業:2021年、本社:東京、以下同社)が挑む新天地は、同社が有する高速育種技術により出来高も品質も気候変動に左右されない農業を構築することだそうです。  これまでの農業は、その土地と気候にあう作物を作ることでしたが、気候の温暖化により収穫量や品質に影響が出るようになっているのは、最近のメディアでも報道されるようになっています。この課題を解決するためには、同社は農業先端技術だけでなく農

        立ち上がることの素晴らしさ

          炭素削減素材

          工業社会の脱炭素化に貢献  Made of Air社(本社:ドイツベルリン、2015年創業、以下同社)は、創業以来画期的カーボンネガティブな工業用充填剤の開発・製造に携わっているそうです。同社は、バイオ廃棄物を人工的にバイオカーボン(本稿では、少し狭義になりますが、バイオカーボンを以下バイオ炭と呼びます)に変えて、工業製品に利用可能な材料として提供するそうです。「同社は、同社製素材が使用されている製品使用者を、単なる資源の消費者から炭素削減の積極的な担い手へと変えると共に、比

          世界を変える力を、すべての人に

          中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす  ここに記す文章のヘッドラインと小見出しの言葉は夫々、ライフイズテック株式会社(2010年創業、本社:東京、以下同社)が同社ウェブサイトで同社の「抱負」と「使命」を語る部分の見出しです。2010年に僅か3名で立ち上げた同社は、社会の様々な課題を解決するための有力な道具の一つであるICT(AIも含む)を一人でも多くの人に身に着けてもらおうと、先ずは10代の若者たちを中心に、様々な学習機会や道具を提供してきているそうです。  

          世界を変える力を、すべての人に

          スマート化で変わる農業のかたち

          収穫量は7倍、人手は半分  日照時間が日本一長いと言われる山梨県北斗市に2014年アジア初となるセミクローズド農業用温室が導入され初年度より当時では考えられなかったトマトの単位生産量が700t/haを超える驚異的な記録となったそうです。その温室を所有・運営するのが有限会社アグリマインド(2006年創業、本社:北斗市、以下同社)です。  同社のセミクローズド型温室は、3ヘクタールの敷地に建てられた2ヘクタールのガラスハウスで、空気を外に向けて排出する構造で、病害虫の進入をシャ

          スマート化で変わる農業のかたち

          過疎化を逆手に温泉地を再興する

          地域全体を宿泊施設に  大分県竹田市直入町にある長湯温泉(以下同温泉)は、日本一、世界でもトップレベルにある炭酸温泉地域だそうで、同温泉のウェブサイトを覗くと、「長湯温泉は、血行を促進するため、神経痛や心臓病に効き、また、飲めば胃腸の働きを活発にするので、胃腸病や便秘に効果があると言われています」とあります。しかしながら、同温泉地域は、過疎化が進行中で放置すれば折角の名湯さえも宝の持ち腐れになりかねない状況であったようです。  過疎化が進めば空き家も増えますが、同温泉地域では

          過疎化を逆手に温泉地を再興する

          伝統野菜の種を未来につなげる

          在来作物の種を全国に流通させることで多様な種を守る  鶴頸種苗流通プロモーション(2018年創業、本社:東京、以下同社)、その代表者小林宙氏は、筆者がこの文章を書いている2024年9月現在、現役の大学生、つまり同社は、彼が中学生の最後の時期に起業した会社です。  日本の伝統野菜の種作りが徐々に失われつつある現代の状況に危惧感を抱き、日本の各地域独特の伝統的な野菜の種をその地域だけに留めおかずに全国に流通させることが出来れば、自ずと広域でその種が保存、利用されることになり未来に

          伝統野菜の種を未来につなげる

          今に生きる伝統芸術

          浮世絵版画の世界 日本の印刷技術の原点となっているといわれる浮世絵版画ですが、安政年間から続いている江戸木版画を手掛けている工房があります。株式会社高橋工房(創業:安政年間1856年~1860年、本社:東京、以下同社)が手掛ける江戸木版画は、江戸時代から続く技法をそのまま生かしつつ葛飾北斎など当時人気を博した浮世絵の復刻版画のみならず顧客の要望に応えて現代版浮世絵木版画の提供も行う版元です。  浮世絵版画が出来るまでのプロセスを、少々乱暴ですが、簡単に言い表してみましょう。

          微生物でスマートに

          コムハム」とはアイヌの言葉で「枯れ草」を意味するそうで  同社は生ゴミ処理方法としてはもっとも環境にやさしいコンポストを微生物の力に、IT技術を組み合わせることで、「スマートコンポスト」を開発し、全国で導入を開始するそうです。ソーラーパネルを実装し、電源や排水設備も要らず、稼働状況も可視化できるという優れもの。そもそも同社独自の微生物「コムハム」は、北海道の牧場で偶然に発見し、道内のゴミ処理業者活用されていたものを独自に改良したものだそうで、分解速度と生じる堆肥量の少なさに特

          長足の進歩を遂げる太陽光発電材

          エネルギーに変換する太陽光の波長域を広げる  株式会社PXP(創業:2020年、本社:神奈川県、以下同社)は、20年以上にわたり、再生可能エネルギーの研究開発・生産に携わってきた専門家たちが、いつでも・どこでも・だれでも自由に使えるクリーンエネルギーの開発のために創業した若い会社だそうです。  同社ウェブサイトを拝見すると、「太陽からは無尽蔵なクリーンエネルギーが無償で降り注いでおり、人類の使うエネルギーの約55倍にあたる、約1000TWが地上で利用可能です。本来、エネルギー

          長足の進歩を遂げる太陽光発電材

          地球温暖化に耐えるサーモン養殖

          幻の魚を取り戻す  株式会社Smolt(創業:2019年、本社:宮崎県、以下同社)は、地球温暖化による生息数の減少で今や環境省から準絶滅危惧種に分類されているサクラマス(サケ目サケ科)を、高水温耐性を有するように品種開発を継続しつつ逐次市場にも提供しているそうです。  開発と言っても決して遺伝子組み換えなどの人工的・科学的な処理を施すようなことではなく、本来の生態・習性を損なわず、天然の習性と同じように淡水で生まれた稚魚を一定期間海水で育て、再び淡水で育成するという同社が開

          地球温暖化に耐えるサーモン養殖

          微生物を友達に

          微生物で工場排水の油脂を分解・消滅  株式会社フレンドマイクローブ(創業:2017年、本社:愛知県、以下同社)は、人工物を含む多様な化合物を分解・合成できる可能性を秘めている微生物とその酵素を活用する技術を開発し社会実装する活動を行っています。 具体例として、従来の食品工場や油脂工場の排水処理の一つのプロセスである加圧浮上分離装置に替わり微生物製剤と微生物分解法による廃水処理技・・油脂分解システム「MiBiocon®- FW」・・ を開発し販売活動を行っています。この技術によ

          雨水をためとっと

          雨水貯水地下タンクの短時間設置工事  山国日本においては水に困ることは余りありませんが、それでも水不足による節水や災害に伴う断水に悩まされることがあります。ここでは、1974年創業で福岡に本拠地を構える一級建築事務所で土木開発事業をも営む株式会社大建(以下同社)が開発した雨水貯水地下タンク「ためっと」に着目しました。 同社ウェブサイトによると「『ためとっと』は、当社が開発した住宅地の住民さんの水道代を少しでも減らしたいと、九州大学(当時)の島谷幸宏先生にご指導いただき、開発

          アフリカの可能性を開く力となることを目指して

          Energy As a Services(EaaS)でアフリカに電気を届ける  アフリカに電気を届けるというと、電力設備建設から送配電網の構築と考えがちですがWASSHA株式会社(本社:東京、2013年創業、以下同社)は、灯す明かりがない人々に明かりを灯すサービスを提供する事業を展開しているそうです。  具体的には、タンザニア、ウガンダ、モザンビーク、西アフリカなどの国々の小売店(キオスク)を通じて同社が開発した太陽光充電式のLEDを使ったランタン型の電灯を一般消費者にレン

          アフリカの可能性を開く力となることを目指して