長足の進歩を遂げる太陽光発電材
エネルギーに変換する太陽光の波長域を広げる
株式会社PXP(創業:2020年、本社:神奈川県、以下同社)は、20年以上にわたり、再生可能エネルギーの研究開発・生産に携わってきた専門家たちが、いつでも・どこでも・だれでも自由に使えるクリーンエネルギーの開発のために創業した若い会社だそうです。
同社ウェブサイトを拝見すると、「太陽からは無尽蔵なクリーンエネルギーが無償で降り注いでおり、人類の使うエネルギーの約55倍にあたる、約1000TWが地上で利用可能です。本来、エネルギーはグリッドに縛られたものでなく、自由にすべての人が平等に使えるものです。」とあり、宇宙からアフリカの奥地に至るまで、正にいつでも、どこでも、だれもが自由に使える太陽光から得られるエネルギーの素晴らしさが伝わってきます。
創業から僅か4年足らずで同社は軽く、曲がり、割れないソーラーパネル・・・これだけでも凄い性能だとですね。ソーラーフィルムと言い換えた方が良さそうな気がしますが・・・で、26.5%の変換効率を実現したとのこと。 その高変換効率の源には、これまでのシリコンベースの太陽光パネルとは異なる灰チタン石(ペロブスカイト)の一種と黄銅鉱(カルコパイライト)という素材を使用したことにあるそうです。ペロブスカイトは可視光発電に適していますが、カルコパイライトは赤外光発電に向いているそうでこの両者をタンデム接続することにより発電に適する光の波長域を広げることが出来る点にあるそうです。この構成による発電効率の理論値は優に30%をこえるそうで、同社は発電効率を理論値に近づけるだけではなく、高生産性、高耐久性を一層高めるべく今後共開発を進めていくそうです。
ペロブスカイトとカルコパイライトは、地上にありふれた材料を用いていて、薄膜の使用料もごく僅かであり有機溶剤も使用しておらず、製造に必要なエネルギーも従来型のソーラーパネルの半分以下とのこと。正に地球にやさしい技術と言えそうです。 世界の最先端に立つ同社の益々のご活躍を祈ります。(AS)
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