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アセスメント試験対策【グループ討議①】

※初めての方はこちらからお読みください。
 アセスメントのグループ討議試験用の対策問題です。実際の試験に近づけるために問題を2つ用意しました。使用方法は自由ですが、転載・複製の禁止でお願いします。
 アセスメントに悩んでいる人々のために研究開発したトレーニング教材です。是非アセスメントを乗り越えていきましょう!


練習問題の概要

・問題A :株式会社エステーマップ(不動産管理業)、営業課長
・問題B :株式会社メディフレア(医療品卸売業)、営業企画課長


1.練習準備

1)事前準備
・人員 :4~6名
・場所 :静かな場所(会議室など)
・その他:録画機器
 本トレーニングは実際の実際のアセスメントを想定して4~6人で行います。マネジメント経験者やアセスメントを控ている方など、適切なメンバーで構成しましょう。異なるマネジメントスタイルの参加者がいると、より効果的に練習ができます。
 場所は会議室のような静かな環境を選び、机を向かい合せに配置しましょう。最近ではオンラインでのグループ討議も増えてきました。ZoomなどのWebツールを使用できる場合は、録画して後で振り返ることができるので、積極的に活用しましょう。

2)練習手順
1.アイスブレイク
 まず簡単に自己紹介をしておきましょう(5分程度)。
グループ討議は別名リーダーレス討議と言います、この時点で役割などは決めません。

2.開始宣言
 どなたかが以下を読み上げ、開始宣言してください。
「私たちはあるコンサルティング会社のメンバーです。10分間で2つの問題文を読み、50分間で議論して結論を導き出してください。では開始します。」

3.問題文読み込み(10分)
 全員で「1.問題文AとB」を黙読します。

4.グループ討議開始(50分)
 討議を開始します。50分間でチームで1つの結論を導き出してください。

5.振り返り(気が済むまで)
 自由に感想を述べ、振り返りを行ってください。
効果的な手法として、まず一人ずつ全員に対してフィードバックを行ってください(対立した場面でどのような気持ちの変化があったのか、主張時に誰が寄り添って話を聞いてくれたのかなど、各場面でメンバーがどう感じたのか振り返ると良いでしょう)。
 次にチーム全体でどのような議論の積み上げが出来たのか振り返りましょう。問題文に対する最適解を探すのではなく、チームでどのようなプロセスを経て結論に達したのか振り返りましょう。そしてあなたがそのプロセスの中でどのように貢献できたのか自己分析してください。
 ※他者主張への賛同だけが貢献ではありません。ときには主張の矛盾を指摘したり、主張をより良いものに昇華させたり、別の視点から新しい意見を提供するなど、議論の幅を広げるなどの貢献も必要です。

3)その他
 グループ討議に参加しないオブザーバーを1名設けると良いでしょう。そのオブザーバーからは客観的な視点で議論の内容についてフィードバックをもらってください。
 オブザーバーを設けることが難しい場合は、グループ討議を録画することをお勧めします。グループ討議の様子を見返して、自分の発言タイミングや頻度、他の参加者から共感性を得られているか、議論の流れにどのように貢献できているかを確認し、振り返りましょう。

 さて、準備と手順を理解したら実際のグループ討議を始めましょう!

※以下の問題文書はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。


2.問題本文

開始宣言:
「私たちはあるコンサルティング会社のメンバーです。10分間で2つの問題文を読み、50分間で議論して結論を導き出してください。では開始します。」


問題A
 株式会社エステーマップは地方を中心に不動産管理や建物のリノベーションで着実に成長してきた会社だ。
 エステーマップ営業課長の松田はある問題に直面していた。
 今から3ヵ月前、会社はアルファ社の新しいデジタルプラットフォーム「プロプテック」の導入を検討し、それを営業活動に活用するための計画を立てていた。業界ではプロプテックは都市部での導入が進んでおり、特に営業効率の向上や顧客サービスの質の向上において実績を挙げていた。若手社員たちもこの導入に期待を寄せていた。
 ところが、ベテラン営業員たちはこの変化に対して懸念を持っていた。彼らは長年の経験から、従来の営業方法に自信を持っており、デジタル技術への対応に抵抗感を持っていた。1ヵ月前の説明会で、ベテラン社員の山本は「こんな機械よりも、足を使って営業するのが基本だ」と述べ、他のベテランたちもこれに賛同し「顧客満足が得られない」「導入コストは無駄だ」と反論した。
 一方で、若手社員たちからはデジタルプラットフォームが営業活動を効率化し、顧客とのコミュニケーションをスムーズにすると賛同した。若手の一人の斎藤は、「これでクライアントとの連絡が簡単になるし、売上成績も上がるはずだ」と期待を示した。
 しかし、先日、同業A社で大規模なセキュリティ漏洩が発生したというニュースが報じられ会社内で不安が広がった。この事件では顧客の個人情報や不動産契約の重要なデータが漏洩し会社の信頼性が損なわれた。計画していたデジタル技術の導入の安全性に疑問を抱かせるものとなった。

 導入判断まで1週間に迫った中、松田はどのように行動すればよいだろうか。


問題B
 吉田は医薬品や医療機器、診断薬の卸売を行うメディフレアで営業企画課長としてチームを率いている。彼は売り上げ拡大のための新たな戦略を練る役割を担っており、毎日多忙なスケジュールをこなしている。

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