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報告下手な人は「WHO」を疑え。5W2Hにはランクがある。

仕事において、「5W2H」(もしくは5W1H)は基本かつ理想とされている。
抜けもれをしないための概念なので、全部大事なのは当然であるが、並列ではないような気もする。
という事で、主観に基づき抜けがち順にランキングしてみた。

【7位】 What(何を?)

そもそも「何か」について話しているのだから、入り組んだ話でない限り、これが抜けたり、勘違いすることはあまりない。いつのまにか「何を」が入れ替わる困った人もいるが、まあ少数派だろう

【6位】 How much(いくらで?)

仕事なので、これが抜ける事もあまりない。「高い」「安い」のみで具体的な価格が報告できないケースもあるが、この場合情報が入手できなかった場合がほとんどだろう。

【5位】 How (どうやって?)

Howは、概要を伝えた後の詳細に当たる場合が多く、必ずしも必須とは限らない。Howそのものが報告の主題の場合もあるが、その場合逆に抜けることはない。気を付けたいのは、Howは主題ではないが「前提」として必須の情報である場合だ。この場合Howが抜ける事で伝わり方が大きく変わってしまう可能性がある。

【4位】 Where(どこで?)

これが抜けたとしても大して影響がない・・・と一見思えるが、実はそうでもない。本社にいるときと、現場にいるときで発言が変わる人もいれば、対面かオンラインかで変わる人もいる。商談室で聞く話と、廊下の立ち話でもニュアンスや重要度が変わってくる。

【3位】 When(いつ?)

報告は基本直近の話なので、これも一見大した項目でないように思えるが、時間感覚の「個人差」が存在するので誤解を生じやすい。
私の感覚では「以前」はギリ1年前くらいだが、人によっては3年前迄、ヘタしたら10年前かもしれない。「先日」とかも要注意だ。
加えて「時系列」がうまく言えない人も非常に多い。
物事は前後関係によって全く意味が変わってくるので同様に注意が必要だ。

【2位】 Why(なぜ?)

「Why」は普通に重要とわかるし、「なぜ?」と思った事を聞いて報告すればいいだけなので、これが抜ける事は少ない・・・のだが、「なぜ」の場合は「掘り下げ不足問題」がある。「理由の理由」「原因の原因」を聞いてない事が圧倒的に多いので、結果的に本当の「なぜ」が抜けていることになる。「なぜ」を聞き出せたら、その理由や背景を質問することを習慣にしたほうがいい。

【1位】 Who(誰が?)

「Who」くらい普通言うだろ!って気もするが、やっぱりこれが断トツNo1だ。とにかく「誰」が抜けまくる。
ものすごく当たり前だが、発言や行動の主体が「誰」かによって、重要度や緊急度は大きく異なる。なのに「誰」はよほど意識しないと抜けまくる。

日本語は主語を必要としないという言説もあるので、その影響だろうか?
言われてみれば日常会話はほとんど主語なしで成り立っている。

我々は「誰」が省かれる事に慣れすぎているのかもしれない。

故に、「誰」が抜けても文法的に違和感がないので、聞くほうも特に問いただす事もない。結果、状況理解に致命的な誤解が生じるケースがなんと多いことか。

少なくとも、「事案に複数の人が関わってる」場合は、文の区切り毎に「誰」をつけるくらいでちょうどいい。



以上完全主観のランキングでした。
職種とかによって、かなり変わると思います。








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