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「一を聞いて十を知る」残りの九を補う為の3つの方法


「一を聞いて十を知る」

よく使われるこの表現は、とてもわかりやすい。
周りにそんな人もいるだろう。


普通の人は一を聞いて「一」しか理解しないのに、
賢い人は同じ一を聞いて「十」も理解するという訳だ。

わかりやすいけど、少し不思議だ。
なにしろ情報源は「一」しかない。

残りの「九」を賢い人はどうやって補っているのだろう?

願わくば、「一を聞いて十を知る」できる人間と思われたい。

その方法を考えてみる。



①知識で補う

まあ、これが真っ先に思い当たる。
例えばこんな感じだ。

取引先に、
「急ぎで、見積もりを下さい」と言われて、こう答える。

「ああ、毎年恒例の予算組に使うやつですね。明後日の定例会議で発表するなら、準備も考えて、明日には見積もりが必要でしょう。昨年提出した内訳も合わせて、早急に準備しますね。」

この答えは、予め相手の情報を知っている、もしくは同様の経験があれば簡単に導き出せる。

逆に、予めの知識がなければ、ちょっとしんどい。


②推測で補う

先ほど同様に
「急ぎで見積もりを下さい」と言われる。

①同様の知識がなくても、推測は可能だ。

「時期からして、きっと来期の予算組用ですね。お急ぎということは、明日必要ということでしょうから、早急に準備します。毎年の事なのに、急いでいるという事は昨年とは、急遽条件が変わったからでしょう。明細も別紙でお送りした方が良さそうですね。」

想像力を働かせれば、少ない手がかりでも、これだけの事柄を推測できる。

とはいえ、推測も類似の汎用的な事例の「知識」がないと成り立たない。

それは経験でもあるから、短期間で身につけるのは難しい。


③質問で補う


知識も経験もないから、質問するのが一番早い。

「急ぎで見積もりを下さい」と言われる。
情報は「一」しかない。

ならば残りの九を質問すればいい。

「急ぐ理由はなんですか?」
「何に使うものですか?」 
「誰からの依頼ですか?」
「明細は不要ですか?」
「他社との比較ですか?」
「安さが重要ですか?」
「概算でもいいですか?」
「その後資料に加工しますか?」
「pdfでもいいですか?」

ってな具合。


「これ、十を聞いてるのと同じだろ!」

ともいえるが、そうではない。 

質問しなければ一のままなので、
これは残りの九を能動的に引き出す行為だ。




知識と推測は確かに重要。
でもこれだけだと、都度の新しい「一」に対応できない。

ズルと言われても残りの九を質問する。

さもないと賢いどころか、

「十を聞いて一しか知れない」人に転落しかねない。


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