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ダサいとキラキラのはざまで悩む、答えが見つからない公務員たち

~誰もが安心して成長できる社会をつくりたい~

行政の課題のひとつとして、「情報発信力」があります。

✅どうしたら、地域の魅力を効果的にアピールできるか。
✅どうしたら、もっと多くの方に魅力的な情報を届けられるのか。

そんな中、この記事にとても興味を持ちました。

株式会社merchuは、設立以来、
日本各所の行政や自治体が公募する数々のコンペに参加し、
継続的に案件を手に入れてきました。

なぜ、merchuは行政のコンペに出続けるのか?
それは「行政の発信や広報が圧倒的にダサい」と感じているからです。

行政の発信や広報からダサいをなくすことで、
その地域の印象や、対外的なブランド価値を高めることができ、
地域創生に貢献できると考えているからです。

上記noteから引用

まさに課題の核心をついている

おっしゃるとおりだなと思いました。
一言でいうと「ダサい」んですね、「圧倒的にダサい」。

考えられる理由はいくつかあると思います。

①「公平中立性」を担保しなければならないこと

「公平中立性」という言葉は、自治体の職場内で聞き慣れた言葉ですが、

言い換えれば、
「誰にも文句を言われないように作ること」
ということになります。

文句を言われないといっても、
大谷翔平みたいに、誰もがぐうの音も出ないくらい、超カッコよくてとか、
福原遥や浜辺美波みたいに、誰も敵わないよねというくらい、超かわいくてとか、
そういう飛び抜け方ではなくて、

「誰からも大きな批判をされないように、無難を責める」ということです。

そのため、「公平中立性」を意識しすぎると、まったく冒険ができないことになります。


②専門性がないのに、判断に関わる人間が多すぎること

他の自治体がどのような運用をしているか存じ上げませんが、
私が所属している組織の場合、
例えばInstagramで1投稿をしようとするだけでも、
投稿するまでに、何人もの方の確認を経ないと投稿に至りません。

しかも、その何人というのが、広報のプロだったり、発信力の神だったりするわけではなく、
ほとんどは、SNSをやったことのない方々ばかりです。


③オフィスが雑然としていて、クリエイティブとはほど遠い環境であること

これは、ほとんどの自治体がそうだと思いますが、

オフィスが古くて、照明も暗い。
モノが雑然と至るところに置かれていて、机の上も書類だらけ。

とても、クリエイティブなアイデアが生まれるような環境ではない。

なかなか財政状況も厳しい中なので、難しい部分もあると思いますが、環境だけでも明るくしたいところです。

などなど、いろいろな理由が考えられます。


すごいなと思ったこと

merchuさんのnoteを拝見すると、ほんとうにわかりやすく、発信力がすごいな!って思います。

  • 一つひとつの文章が非常に端的でわかりやすく、写真も洗練されている

  • 文章の流れにストーリー性があり、スラスラ読める

  • パワーポイントの資料の色づかいや細やかなワンフレーズ、適切な配置などが的確である

こういった点は、おそらく自治体職員の思考回路や好みなども理解された上で発信されているんだろうなと感じます。

広報や資料づくりに関しては、merchuさんに限らず、専門性のある民間企業の情報を見ると、大変勉強になります。


今後の課題

一方で、最近は、自治体が、広報戦略業務を民間企業に委託したり、デザイナーを直接公務員として雇用したりということも、多くなってきているように思いますが、
受託する民間企業も「行政慣れ」してしまっており、悪い意味で広報戦略が「テンプレ化」しているようなことも見受けられます。

少子化が進む中で、多くの業界で人手不足はますます進んでいきます。
そうした中にあっては、次代を担う若い方や、やる気や能力がある方が輝けるように、無益な批判をしない社会、褒め合う社会、失敗を認め合う社会、みんなで前を向いて高め合える社会をつくりたいと切に思うところです。

🥖最後までお読みいただきありがとうございます🥖

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