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🤼調整力(ちょうせいりょく)🤼
~誰もが安心して成長できる社会をつくりたい~
人見知りで、声が小さく、コミュ障。短所をあげたらキリがない!
だけど、自分にできる精一杯のことをやり続けた結果、
少しづつ成長し続けてきた、県庁職員のこっぺぱんです。
そんな自分にもできた「誰もが安心して成長できる仕事術」について、
実務体験を基に、コツやつまずくポイントを中心に書いています。
本に書いてあるような理論も大切ですが、実務ならではの視点もぜひ参考にしていただければ幸いです。
調整力とは
皆さんは「調整力」って言葉を聞いたことはありますでしょうか?
公務員が成果を出すために、必須のスキルのひとつだと私は思っています。
「調整力」で、アウトプットの質が大きく変わってきます。
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基礎的スキルをベースに、説明力・調整力・論点整理力が合わさることによって、
質の高いアウトプットが生まれる
◆( ↓ 過去記事 ↓ )こちらもご覧ください◆
最初に「調整力」を学んだ場所
実は、私の社会人デビューは、霞が関にある、国の某省庁でした。
(その後、1年ほどで転職)
そのとき、何をやっていたかというと、
✅ 次年度予算の概算要求の取りまとめ
✅ 財務省と省庁内の各担当部局との予算折衝の調整役
✅ 国会答弁資料の取りまとめ
などです。
つまり、その省庁の次年度の予算獲得を一手に引き受ける部署だったので、
色んな部署や、担当者と否が応でも関わる必要があり、
いつも上司から、
✅ この案件は、〇〇課に資料を持ってってくれ!
✅ この案件は、〇〇課と△△課が関係するが、先に〇〇課に話してから、△△課の了解を得てくれ!
✅ 資料に「■■■」という文言を入れたいから、〇〇係長に見解を確認して欲しい。
✅ この資料は、〇〇課の△△課長補佐にお願いして、一緒に財務省に説明に言ってきて!
✅ この国会答弁資料は、〇〇省とも確認する必要があるので、〇〇課の〇〇係長に、〇〇省と調整するよう言ってくれ!
など、何をやっているのかも全くわからないままに、
財務省や担当部署を行ったり来たりしてました。
そして、そのほとんどの案件について、
上司の指示通り、資料を持って担当部署に行ったものの、
持って行った資料の内容がわからず、全く説明できず、
「お前、何しに来たんだ?」と言われ、
「すみません!上司に確認してきます!」と言い、
戻って、上司に「何しに行けばいいんですか?」と聞いたら、
上司から「調整が必要だからに決まってんだろ!」
みたいなやり取りで、何往復も走り回ることを、
毎日毎日、何度も何度も繰り返しました。
それから、1年が経ったころ
1年間、毎日朝から深夜までそういったことを必死に繰り返していると、
人間なんとなく慣れてきます。
そのうち、上司が言っている意味もだんだんわかってくるようになり、
言われなくても、調整的なことが少しずつできるようになっていきました。
元財務官僚の山口真由さんも、YouTubeの某番組で、
財務省で学んだことといえば「誰に対して何を言えばいいかとか、どの順番で誰に説明していくかとか、仕事を進める上での「段取り力」が身に付いたこと」というようにおっしゃってました。
そして、いま
社会人1年目のこの経験は、約20年経った今でも活きていて、
いつまでに、何を、誰に、どの順番で、どういう手段で進めればいいか。
だいたい一瞬でイメージがつくようになりました。
なぜ調整力が必要なのか
私はこう思います。
・一見すると無駄な業務と思われがちだが、「調整力」を身に付ければ、結果的に手戻りが少なく、最短ルートを進むことができる
・「調整力」が身に付くと、この人なら安心して仕事を任せられると、多くの方からの「信頼」を得ることができ、次の仕事もスムーズに進む
その一方で、「調整力」しか持ち合わせていないと、
・自分で資料や企画書を作る能力が育たず、調整だけしかできなくなる
・調子のいい奴としか思われなくなる
・事業を立ち上げるといった企画能力が身につかない
というデメリットもありますので、
「調整力が全てだ!」とは思わないほうがいいと思います。
(総務部局とか財政部局などを渡り歩いていて、事業をやったことがない人は、こうなる傾向があるので注意です)
調整力を身に付けるには
これは、一朝一夕に身につくものではないので、
最初に大事なことは、「数をこなす」ことだと思います。
【下手な鉄砲も数撃てば当たる作戦】
①上司や先輩のサポートを真摯に受け、コツをつかむ!
(働き方改革が叫ばれる時代は、上司側のマネジメントも大事です!)
②やり方を見よう見まねでパクってみる!
③めげない、恐れない、負けないの精神で、色んな人にアタックする!
私も、色々とやらかし事例もあるので、またの機会にそういった失敗事例もまじえてお知らせできればと思います。
本日はここまで。
🥖最後までお読みいただきありがとうございます🥖