魅惑のパルケ・エスパーニャ
来世では志摩スペイン村のダンサーに転生したい。
三重県志摩市にある、志摩スペイン村、通称「パルケ・エスパーニャ」。
近鉄のグループ会社が経営しており、恐らく来場ピークはバブル時代と思われる、栄えた頃の名残がそこはかとなく漂う魅惑のテーマパーク。お伊勢参りの帰りに立ち寄りました。
以下、アトラクションの感想をまとめますがネタバレ有りのため、来訪予定の方はご注意ください。
パークのシンボル ハビエル城
パークのメインシンボルは広場の後方にあるハビエル城。ディズニーランドのシンデレラ城的な立ち位置と理解した。
これは、フランシスコ・ハビエル(ゆとり世代同胞諸君はザビエルの方が聞き馴染みあると思う)の実家、ハビエル城を模して作られた建物で内部は博物館となっている。
中はスペインの展示物が盛りだくさんで力の入れようが凄い。
ミニシアタールームが3つあり、「3人のスペイン画家」、「日本とスペインの歴史(キリスト教布教の歴史)」「現代のスペイン」の映像を見られた。ちなみに「現代のスペイン」は現代版にアップデートはされていないので当時の様子が分かる「過去のスペイン」だ。個人的には、今は昔のごっついコンピューターを意味ありげにパチパチ叩いて難しそうな顔をするインテリ会社員が、当時の最先端を感じさせる雰囲気で、興味深い。
カエルに激写される「くるみ割り人形」
くるみ割り人形のアトラクション。ディズニーのイッツァスモールワールド好きならぜひ行ってほしい。
二次元の板張りの動かないモニュメントたちは、輪郭だけが電飾で囲われ、通り過ぎる時にそれらが点滅する。
ストーリーを教えてくれるBGMと果たしてモニュメントが合ってるのか合ってないのか、ゴンドラに揺られて、もはやあなたは判断することはできない。
雪景色のシーンでは、地面の雪が、まさに千切った綿で、その綿が「だいぶ前に千切られたんだ!」と臨場感をもって語りかけてくる。色々見所が多すぎてキョロついてたら、最後に待ち構えていたカエルに不意打ちで写真を撮られて、最後モニターでキョロついた変な自分を見せられる、思い出深いアトラクションだ。
コロシアムの着ぐるみショー
コロシアムの着ぐるみショー。こちらのダンサーは日本人ダンサーさんがメイン。ダンサーの皆さまはバレエ体型で身のこなしというか雰囲気が宝塚っぽい。笑顔と若さが弾けて眩しい。とても素敵だ。ぜひ転生したい。
会社の同僚に異常によく似たダンサーさんがいて、「人知れず転職し新天地で踊っている彼女を偶然に見つけてしまった、どうしよう」、と狼狽えたけどよく見たら別人だった。
こちらのショーは、当日が誕生日の人はぜひ見に行こう!!特にちびっこ。理由はお楽しみ!!
フラメンコショー
カルメンホールの「オペラ・プリマ」というフラメンコショー。全員スペイン人ダンサーでした。ショーでは、ソレア・ポル・ブレリア、グアヒーラ、タンゴなど有名なフラメンコ曲が披露され、バックは生演奏ではなかったものの、迫力あるショーだった。スモークとマントン(マント)の相性良すぎ。かっこええ。
ここで見ていたダンサーの方とその日、3度お会いすることになるとは露知らずかぶりつきで堪能。
広場のストリートミュージカル
「テソロ・デ・オーロ」ストリートミュージカルへ。宝物を探しに行くよ!レッツダンス!でワクワク楽しい。こちらも日本人以外のダンサーさんで構成。「皆さん、波になりましょおー!」とダンサーさんが全身全霊で叫ぶので、必死に波になった。
お昼のパレード
そして流れで、1日1回しか無い昼のパレードへ。フロートがオリジナリティ溢れるスペイン仕様。巨大フラメンカのフロートは威圧感凄い。そしてなんといっても見どころは、午前中に見た3つのショーダンサーさんが勢揃いするところだ。まさしくエスパーニャオールスター感謝祭。流石に直前からの2回目となったダンサーさんは、観客の自分の顔を覚えてくれたのか、「また居る!」と指を指してくれた。とても嬉しい。
お土産ショップのパラレル感
パーク内にある、お土産ショップはぜひ立ち寄ろう。お土産屋のうち数店舗は、唐突な日光 江戸村感を醸し出している。ドアをくぐると、そこはまるでパラレルワールドのように日本の田舎観光の土産物屋の世界だ。定番のパワーストーンのバラ売りからカリンバ(アフリカの楽器)、そして外せない、オカリナ。隅っこのレジで俯く年配店主の趣味の偏りが微笑ましい。残念ながら、木刀は置いていなかった。
総括 ショー好き&ソロパークともにオススメ
私はテーマパークの世界観を楽しんだり、ショーを見るのが好きなので、ジェットコースターなどのアトラクションには乗りませんでした。
ショーやパークの雰囲気を楽しむ目的の方、行って十分に楽しめると思います。
それから、ひとりテーマパークは初めてでしたが、ソロで回っている人も多かったので、一人旅でもオススメ。ジェットコースター系を乗り回したい思春期男子は富士急に行くのがよろしい。
機会があればぜひ立ち寄ってみてはどうでしょう!