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「夏の熱射を力に変え」 詩・本多裕樹
「夏の熱射を力に変え」
輝く星、月の宮
夏の灼熱の休息が
炎天下の大地を襲う
夜の陰部
山の隅にある社を
影の場所とし
大地の地獄を避ける
あの日々はもうやってきたのか
誰が、この、時を
お前の心に知る
救いの悟りは
誰にでもあるわけでない
知らぬ知るの問題でなく
この炎の日々は避けゆる術に
天空の祝福を受けし人は守られ
そこにいけば誰もが避けられる
山の社
海の社
生きるもあれば
生きたまえ
なぜゆえ我か知りえぬど
影の涼しさあてもなく
時はきたり逃げゆけよ
影は微妙な聖域のそこ
あなゆけそばに行けたわば
どこにでもあろうと
鳥居に行け
神域の地にて救いあり
大地は騒乱にして燃えたてる
戦争に災害
嵐にノアの日は
あらゆる滅びの予感かな
月の真っ赤な日もあった
それが合図で
すでに来た
我が身に来たり悔恨の時
誰もが救いを求めては
炎天下の避ける涼きし宮の
天は開ける太陽の
その通りに行けばなお
どこまで続く果てまでから
イデアの悟りきたまえり
愚かな思いは消え去りて
そんな愚思も栄耀となる
人は調和を大事にして
救いは人にて現れて
誰もがいたわりなぐさめて
悪は消えるその日はあり
傷つくことは癒やされて
誰もが一人と自立する
遥かな空へ飛び立てば
天の啓示を思い出す
その啓示を思い出し
反芻しては光して
ありし輝き知恵となる
明日の日々に来る夢で
炎天下も我が身なり
なが太陽のそのものの
光の存在ならんとせよ
炎天下は我らの力と食べた
その力を体に入れて
光が我らに吸収し
知恵もまた光の悟りを得る
天空の悟りを得ることになろう
大地は変わる
光りしだいで
月夜の空を見上げては
星の輝き大きくなりて
争いするもの
なくなる
そんなことは自ら行く末
ここにはいられなくなる
ここは綺麗に花が広がり
大地は花で満ちていく
怒りの日々を避けたのだ
光の悟りを得たがため
知りもせずいたらずとも
大地の主があなたを救う
炎天下も力にして
大地の浄化も流れていく
私たちは別れていく
古きものと
新しきもの
それぞれに行く
愛を求めて奪いせや
いっさい得られずえぬものだ
何も執着しなくば
自然に求めるものはあるものだ
得ようとすると得られない
むずかしく
微妙なものだ
誰も助けてくれぬもの
時の終わりに焦りして
もう、それは得られない
イデアの悟りは今ありし
それは近くにあるものだ
しかし、
それは、
知る人は知り
知らぬ者は知らない
それでどうってことではない
君は君でいい
あなたはあなたでいい
そのままの自然で道をゆけ
光の道は
時とともに
闇は消えて
悪は消える
畢竟、すぐに来るはずだ
大地の主は動き出す
炎天下は私たちの力になり
光の栄養を知恵に変える
光の道は
時とともに
闇は消えて
悪は消える
光の道は
時とともに
闇は消えて
悪は消える
2024年7月26日 本多裕樹