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"Make Passion Yours" Hult EFのメンバー紹介 Vol.3

Hult EFの社員紹介、MPY第三弾はCustomer Success Managerとして活躍するJune Limさんをご紹介!

6月は #プライド月間 !多くの組織や団体がLGBTQ+の認知や理解を向上させるべく様々な形でプロモーションをされています。

Hult EFも今月末開催予定のセミナーにて、DEIB*をテーマにパネルディスカッションを行います。
詳しくはこちら:https://www.hultef.com/jp/landing/how-deib-leaves-a-impact-in-organizational-development/
*DEIBとは多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)、
帰属性(Belonging)の頭文字を取った、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)をさらに深めた考え方です。

そんなプライド月間にちなんで、弊社のDEIB委員会メンバーでもある、June Limさんに、これまでの経験や委員会について話を聞いてみました。

Interviewee:June Lim (Customer Success Manager)

韓国系アメリカ人。幼少期はペンシルバニア州やニュージャージー州で過ごす。大学ではPRを専攻。来日してからは、外資系の語学学校にて英語教師としてのキャリアを積み、現在はHult EFのカスタマーサクセスマネジャーとして勤務。また、EFが新たに立ち上げたDEIB委員会のメンバーとしても、関連トピックスの発信やその他委員会の活動に従事。

Juneは、来日すでに20年!日本に来た経緯やこれまでのキャリアについて教えてください。

June:大学時代はPRを専攻していました。PR業界は競争率が高く、レジュメにユニークな経歴をプラスしたいと思ったのがきっかけで来日しました。なぜ韓国を選ばなかったかというと、親からの独立ですね。親元を離れ「自立した」人間を目指すために両親が生まれ育った韓国ではなく、縁もゆかりもない日本を選びました。当初は日本で社会人経験を1年ほど積み、アメリカへ戻ってPR業界の仕事に就くことが夢でした。来日後は、大学時代の友人の紹介で、英語教師としてのキャリアをスタートしました。
でも、計画通りにいかないのが人生ですよね。いい意味で。1年のつもりが日本での生活や仕事が好きになり、複数の企業での英語教師を経験を積む中、現在のパートナーに出会い、二人の子供に恵まれちゃったんでね(笑)

1年の予定が20年になるとは、本当に人生は予測不可能ですね!それでも日本での20年間は、紆余曲折ありながらも、Juneにとって充実した日々の連続だったからこそ、今があるんだろうなと感じました。

ちなみに、EFジャパンでは教師の採用は行っていない中、英語教師だったJuneはどのようなきっかけで入社することになったんですか?

June:私のEFでのキャリアは、他のスタッフと比べてユニークな始まりなので、入社した経緯をよく聞かれるんですけど、英語教師としてキャリアを積んでいたことが、今、Hult EFのカスタマーサクセスとして働くことへ繋がっていると思います。最初のきっかけはVPのSteveが進めていたとある企業向けの対面語学研修プロジェクトの専属教師として話をもらったことが始まりです。残念ながらそのプロジェクトは落札に至らずでしたが、今後のプロジェクトのことも考慮し、英語教師+パートナー企業のカスタマーサクセスとして入社することになりました。現在はフルタイムのカスタマーサクセスマネジャーとして勤務しています。

なるほどー!留学部門で(渡航前の準備の一環で、EF生に無料提供する英会話レッスンがあります)中高生や大学生から人気だった "June先生時代" を思い出しました^^

他部署のスタッフとの交流も多く、おしゃべり好きで話し出すと止まらないJune!(笑) 一方で、「日本で働く外国人」ならではの苦労もたくさん経験してきたようです。

今では日本で働くグローバルタレントはたくさんいますが、実際のところ、日本社会で働く上での大変さや楽しさなど、気づいたことはありましたか?

June:日本社会に限ったことではなく、どの国にいても話す言語のアクセントや見た目で多少の疎外感を持ったり、相手に壁を感じさせてしまうことはまだまだ世界中のどこにいてもあるのかなと思いますね。
ちょっと日本社会の話から逸れますが、韓国系アメリカ人としてアメリカで育った時、「アジア人」に対する差別はよくあり、どれだけ英語ネイティブだとしても見た目だけで「アメリカ人」としてみられることが少なかった。昨今ではBlack Lives Matterやアジア系アメリカ人に対する差別撲滅の運動がよくニュースで見られますが、最近始まったことではなく、昔から強く根付いているし、自分自身、差別ではなくても周りとの「ギャップ」を感じることが多かったです。日本に住む韓国系アメリカ人としての自分は、見た目が日本人に見えるという理由で「日本語を話せる」と誤認されることが多くて、そのバイアスがある前提で自己紹介をすると、「あ、日本人じゃないんですね?」と一線引かれるというか、距離を置かれてしまったのかなと感じることがよくあります。

確かに、DEIBの推進が一般社会でも強まっている現代ですら、見た目や先入観が邪魔をして偏ったコミュニケーションをとってしまうことってありますよね。私自身もまだまだ学ばなきゃいけないことがたくさんあるなと感じます。

センシティブな内容かもしれませんが、同じチームで働く仲間をもっと深く理解したいという思いがあり、多様なバックグラウンドを持つJuneに、ずっと聞きたかったことがあります。Juneにとってアイデンティティとは何ですか?例えば、自分を表現するとき、ずばりアメリカ人?韓国人?それとも韓国系アメリカ人?しっくりくるアイデンティティってありますか?

June:これは結構回答が難しい質問ですね!自分にとって「アイデンティティ」を一言で現すのは、正直本当に難しい。西洋の文化ではブレない自分自身のアイデンティティをしっかりと持っている印象が強いけれども、アジア(特に日本を含む東アジア)ではアイデンティティの軸がしっかり確立されていないと思います。
僕が思うに、「人に合わせる」とか「空気を読む」文化が強い韓国や日本では、例えば、ソーシャルイベントなどの大勢の人が集まる場で、知らない人とミックスされると立ち振る舞いに困る人が多い理由として、シャイな国民性以外にも、今の自分自身にあるアイデンティティを他人に開示したくないという気持ちが強くあるからなのではと感じます。
あとは、学生時代の自分と社会人になってからの自分のキャラが違う人っていますよね。結構そういう人多い気がするんですが、一日の中で過ごす時間や関わりの多かった場所(学校、バイト先、職場)や人間関係(友人、同僚、上司)などによって、アイデンティティって変わるものなのかなと思います。なので最初に戻って僕自身のアイデンティティが何か?という質問の回答としては、「シチュエーションによって変わる」ですかね。今の自分が数年前の自分とは異なる「現状に合わせた新たな自分」だったとしても、それが今の自分=アイデンティティという感じですね。分かりますか?(笑)

いや、正直難しい!でも、確固たるアイデンティティが何かを問うことがそもそも違う気がしてきました。それよりも、Juneが言う通り、「今の自分が自分」と自信と誇りをもって自分を受け入れることが大事なのかもしれません。

個人としてもDEIBに関わる多くの体験をしてきたJuneは、現在EFのDEIB委員会メンバーとして様々な活動をしています。DEIB委員会について教えてください。

June:EFにDEIB委員会が発足されたきっかけは、2020年にアメリカでGeorge Floydが白人警察に不適切な拘束方法で殺害されて起きた"Black Lives Matter"がきっかけなんです。EFのリーダー陣の中でその協議が始まり、在籍するチームメンバーの心理的安全を守るためDEIB Committeeプログラムが発足しました。今では、委員会メンバーでなくてもDEIBに関連した取り組みに参加できる機会があります。代表的なのは、Parents@EF、Black@EF、Women@EFなどのコミュニティですが、ポイントは「だれでも参加ができるコミュニティ」というところ。親じゃなくても、黒人じゃなくても、女性じゃなくても参加ができます。排他的なコミュニティではなく、自分と立場が異なる人たちをより深く理解する場としてこういった交流の場が設けられています。

実は私もParents@EFのコミュニティに参加しています!世界中の子育て世代のEFerたちと、育児と仕事の悩み相談や“子育てあるある”を共有するチャットルームは、ちょっとした癒しです^^

最後に、これからHult EFで成し遂げたい夢があれば教えてください!

June:ん-、そうですね。世界でのアジア人(特に日本人)のプレゼンスを上げること!様々な理由があるものの、日本は特にグローバルコミュニケーション力の低さで、日本人の強みを表現しきれていないと感じます。僕自身、問題解決することが好きなソリューション志向な人間なので、何らかの課題を見つけたら放っておけないタイプです。そんな性格なので、組織課題を解決するためにクライアントと伴走するカスタマーサクセスは適職だと思っています。さらにHult EFでは、まさに日本企業のグローバルコミュニケーション力を上げるための支援ができるので、僕自身のPassionを遂行できるし、コミュニケーションに困っている人を助けたいという純粋な思いで、カスタマーサクセスマネジャーの仕事にこれからも取り組んで行きたいと思っています。

普段はポーカーフェイスでクールなJuneですが、ちょっと照れながら、最後は彼のPassionがどこに向いているのか、素敵な笑顔で話してくれました!

いかがでしたか?弊社には本当にダイバーシティに富んだユニークな仲間がたくさん在籍しています。そのため、DEIBというホットなトピックが言葉の一人歩きにならず、彼らと一緒に仕事をする日々の中で、それが何であるかを肌で感じ、違いを学び、理解を深めることができています。

これからも私たちEFという組織が世の中のお手本になるよう、社会に有益な情報発信をしてまいります!最後までお読みいただきありがとうございました。

Hult EF HP: https://www.hultef.com
採用情報:https://www.hultef.com/en/careers/
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/hultef-corporate-education

Interviewer: Megumi (Recruitment and Development Manager)


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