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睡眠を大きな穴への旅だと例えると、その穴の入り口までのバスに乗る方法。

昔から「眠れない夜のストレス」について考えていた。
次の日早く起きなければいけなかったり、前の日寝不足で疲れを自覚しているのに、いざ布団に入ると妙に目が冴え、意識がハッキリして眠れない。
そういう時のストレス。あれは実に不愉快だ。「早く寝なければ」と焦るほど、逆に眠れなくなったりする。昼間の仕事中、あんなに眠かったのに!

以前野球のイチロー選手が「寝れない夜は、布団の中でイライラするよりも寝るのを諦めて他の用事をするようにしてます。」と言っていたことがある。それを聞いた時には「なるほど、さすがイチロー合理的!」と膝を打った。僕も真似してみようと「眠れない時は寝ないメソッド」を実践してみた。結果は、普通に夜更かしが連日続き、日中辛くなっただけだった。
夜更かしは癖になる。前の日は眠れなくて仕方なく起きていたのに、翌日は夜に眠くても「やりたいことがあるから」と夜更かしするようになる。

あのメソッドはたぶん、イチローみたいに毎日淡々と「寝るべき時には寝る」を繰り返すことのできる人が、たまに起きる「エラー」としての「眠れない」に対処するのに有効なのだろう。前日のエラーに引き寄せられる、僕のような意志薄弱な人間には難しかった。

なぜ眠れないのか

布団に入っても眠れない理由はなんだろう。服薬やホルモンバランス、その他病的な理由を除くと、多くの場合は「緊張感が緩まない」ことにある。
日中の仕事のストレスや、帰宅後のネット視聴により、寝る直前まで神経がピリピリしている人がとても多い。

「ピリピリしてる」というとマイナスなイメージしかわかないかもしれないが、楽しい動画を見たり、SNSを見たりするのも「ピリピリ」と同じ種類の刺激だ。要は脳に情報が入ってきて感情が刺激されたり、覚醒している状態が長すぎるのだ。
さっきまで笑ってたり怒ったりしていたのに突然眠ってしまう、ナルコプレシーという病気もあるけど、通常の人は覚醒状態から急に睡眠状態には切り替わらない。眠る前にはある程度の鎮静タイムが必要だ。

仕事や授業の休憩時間も、ずっとスマートフォンで何かしらの情報に触れている人がものすごく増えたことと、神経がピリピリして眠れなかったり、自律神経が乱れたりする悩みを抱える人が増えたことは、おそらく関連している気がする。

まあでも今更スマートフォンのない生活には戻れないし、テクノロジーを否定しても楽しい未来はやってこないので、僕は各種情報刺激や精神的なストレスから心や体を開放する方法を模索していこうと思う。

というわけで、先日ツイートした「スゥっと寝る方法」

個人的にはとても効果的なのでいろんな人に試してもらって広まればいいなと思ってるけど、ツイッターだと文字数制限があるのと、分割投稿した内容がRTされておらず、間違った方法で試して「効果ないじゃん」って思った人もいるかもしれない。以下に「正しいやりかた」を書いておきます。

まず、これを試した後「ガクッ」と突然意識が飛び、気が付いたら朝。なんてことはありません。それは気絶、昏倒といってヤバいやつです。
この方法はあくまでも泡立つように気が立った状態を穏やかにして、薬などを使わずに入眠しやすい「とろん」とした状態に誘導するものです。
睡眠を大きな穴だとすると、眠りの入り口近くまで案内はしてくれますが、その穴に飛び込むには、本人がリラックスして眠る体制を整える必要があります。

ウチの子供にこの動きを教えた翌日、子供が「パパに教えてもらったアレやったけど、ぜんぜん眠くならなかったよ!」と言ってきた。
息子曰く、いつ眠くなるかワクワクしてたけど、眠くならないから本読んだそうな。そりゃ寝られないわ。
今眠くなるか、もう眠くなるかとワクワクしたり、明るい部屋で本やスマホを見てたら、眠る体制にはならない。(暗い布団の中でスマホを見るのも同じ。)せっかく眠りの入り口に来たのに、自分で引き返しちゃってる。

眠るときは、できるだけ刺激を少なく、大きな音や派手な光を遠ざけて、暑くなく寒くなく、深く静かな気持で眠りを待つのがいいんじゃないか。
「体操やった後に、なんにも考えずにボーっとしてたらいいよ。」と息子にレクチャーしたところ、翌日からは「ホントにすぐ寝られる。すごいね!」と言っていた。

僕はこの体操を何回かしてると、だんだん目に涙が溜まってきてこぼれ、その後頭がぼんやりしてきます。そこがたぶん「眠りの入り口」です。
そこから先、進むか戻るかはあなた次第。
万人に効果があるわけじゃないかもしれないけど、試してみるのも面白いかと。

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