にっこりと涙の「ドジョウスクイ」-学校に行かない我が子との旅-

9月。
付き添い登校はほんのわずかだけ。


学校の別室で一緒に何枚か算数や国語をしたり、休憩がてら遊んだり、給食を食べて帰るスタイルだったんだけど、

それから息子は私に「いじわる」と言う。

「学校行ったら給食だけじゃなくて、無理に勉強させられるのがヤダ。お母さんイジワル。」

あーーー。何やってんの私。

1番の味方でいたいのに。

家を安全基地にしたいのに。

1番身近にいる自分がこんなんじゃだめだ。

娘の時もカタカナや漢字など、授業は全然受けれてなかったけど、今じゃ知らないうちに習得してる。

だから焦らなくていいっ

そう思うのに、なんでー。

それからもう給食だけでも「行きたくない」
になった。

夏休み、学校からしっかり離れて、
心の充電がだいぶできたかなー？荒れなくなってきた？チックもなくなったなぁ？

そう思っていたけど、
まだまだ充電が足りない状態で誘いすぎたんだよね🥲

そしてなかなか行けなかった
病院受診も初めて息子と行った。

初めての診察でのことはまた記事を書きたい
なと思うんだけど、、、
もう、かなり「なんで？」てなる事がたくさんで。
普段あまり言わないんだけど、もう息子を想うと、医師に色々必死に伝える自分がいて🥲



もうそこあたりからかなぁ、、、
わからないけれど、、、
息子が息子じゃないみたいになって
荒れに荒れるときがあって。

私も体が鉛のように重くなって。
病院から帰宅してからしばらく動けなくなった。
寝不足もあったと思う。
このまま起きてたらおかしくなりそう。
そんな感覚だった。

もう、息子も私も心身共にヘトヘトで。

でも、そんな状態でも、



もうすぐ田舎にいける！！海にいける！
おじいちゃんおばあちゃんに会える！
いとこに会える！



みんなでそれを楽しみに、
なんとか重い体を起こして
出発の日の早朝。ギリギリに準備し旅に出た。

---

メンタルが落ちた状態での長旅は、

大変なことも多かった。


心の充電が溜まってないと疲れやすいから
ちくちくしやすいし、落ち着きがない。

食事をする場所でも寝転がる。

今までそんなことしなかったのに、、、

そして息子を注意することがどうしても増える。

楽しいはずの食事の場でも、
息子が息子じゃないみたいになってて。
もう胸が苦しくて、周りはみんな楽しそうに
食事してるのに、どうして我が家は、、、
っていろんな気持ちが込み上げて
涙が出てしまいそうなのを必死に堪えた。

だけど。

息子はきっと、もっともっと、自分でもわけわからなくてしんどくて、もがいてるのに。
家族にたくさん注意されて。
私以上にもっともっと辛いはずだ、、、


冷静になって、
ふと見たらまだまだ小さな息子の姿。
お母さん、まだまだ未熟でごめんね。

気持ちを切り替えて、
「何食べたい？好きなもの食べー。お腹空いたでしょ？」と声をかけた。

すると「うん。食べる。これおいしい。」
ばくばく食べ出した。

あー、いつもの息子だ、、、😭

旅の途中、いろんなことあったけど、

浜辺で砂まみれになって遊びまくったり。

牧場に行って牛や馬にエサを何回もあげたり。

大自然で木登りしたり。

野原で側転しまくったり。

夕焼け小焼けを一緒にぼぉーっと眺めたり。

　　　　　　　　　　　　　　黄昏れる息子。

たっくさーんの大自然に触れて。
イキイキきらきらしてる姿もたくさん見れた。

そして、
この旅の1番の大イベントだった

田舎のひいばあちゃんに
楽しい時間を過ごしてもらうこと！

「いとこ＆じいじでドジョウスクイを踊る」

じいじ（私の父）は安来節、ドジョウスクイ男踊りを習ってて。島根県安来市に毎年試験を受けに行く程の本気ぶり。父の夢は施設を回ってみんなに笑いを届けること。

そんな父からの提案。

「アルツハイマーで口数も減ってきた祖母に
短い面会時間、たくさん笑って楽しい時間を
過ごしてほしい」


孫全員のドジョウスクイセットを準備し、
施設の方にもお伝えし、

そして迎えた当日。

車の中では
「行きたくない、おもしろくない、ヤダ」

そう言ってた息子。

「お母さんを育ててくれたおばあちゃんに、
みんなの踊りで笑ってもらいたいなって。
大好きなおばあちゃんに、大好きな息子くん達の
姿見てもらいたいなって思ってる」

そう伝えたものの。

今の息子にはどうだろう？
無理にさせたくはない、だけど、、、

いろんな気持ちで施設に到着。

そこにはお化粧をしてもらって、素敵な姿の祖母がいた。（施設の方には本当に感謝🥲）

すると、、、

笑顔で踊る息子とひいじいちゃんばあちゃん

じいじの後について、
小さないとこ達をリードし、
娘と一緒に踊り出す息子の姿が😭😭😭

笑って楽しい安来節、ドジョウスクイ。
子ども達はニコニコ笑顔で楽しそうに
踊ってる。

私はもう涙を堪えるのに必死でカメラのシャッターをきった。

夫も同じだった。
滅多に泣かない夫が涙を堪えていた。

大好きな家族が大集合して。

いろんなことがあったタイミングでの旅。

目の前にはひいじいちゃんばあちゃんに向けて
踊る子ども達の姿。

もういろんな気持ちが込み上げて涙が溢れてきた。

そして、踊り終わってひいばあちゃんに駆け寄る
子ども達。

「また来るね！絶対来るね！」
子ども達が握手をすると
口数の少なくなってた祖母から

「かわいい、ねー」とゆっくり言葉が出た。

そう言われて、照れる息子がいきなり


「おばあちゃんを育てたお母さん！」と言った。

いや、逆よ！笑😂
「お母さんを育てたおばあちゃん！笑」

あーーーそうか。
着く前に車で話したこと覚えてくれてたんだね。

お母さんを育ててくれた、大好きなおばあちゃん。



みんな楽しく踊ってくれてありがとう！！

素敵な時間をありがとう✨

いろんなことがあるけど。
あなた達には、あなた達を大切に想う
家族がここにいるよ！！

大切な人を大切に想う気持ち。
伝わるといいな。


そして、自分のことも大切に想ってくれている
みんながいる事。
忘れないでいてくれたらいいなー😌

〇今年の春に行った弾丸旅。

この時に次行ったら渡したいと思ってたメッセージカードも今回渡せた🌱

よっしゃ、

明日からも、ゆっくりゆっくりいこー🍵