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15日目スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

15日目
朝から曇天。今日はトゥイから船で川下りをする予定だが、天気はどうだろう? 12時に予約してあるが今朝の予報では昼まで雨も降りそうなので、17時に変更してもらう。

まずヴァレンサに行ってみたが、霧雨なのでカミーニャに行き先変更。途中ポルトガル側でまた渋滞もあったが、ポルトガル時間12頃到着。レストランを13:30に予約したのでしばしの街歩き。前回私が歩かなかった地域を重点的に歩き回る。まずは要塞の中の立派な教会を目指す。

昆布茶ではなく紅茶キノコだった😂

彫刻を見ていたらリプトンのKOMBUCHAの広告が。何年か前イタリア人が作って売っているのを飲んでみたが、発酵している不思議な味。後で調べたら、昆布茶ではなく紅茶キノコだった。なるほど紅茶会社が作ったフルーツ味の発酵飲料として新発売とある。

国定記念物

マトリース・デ・カミーニャ教会はロマネスクの石造りの中に、木工細工の天井、タイル画のアーチの壁面、金箔の祭壇というポルトガルらしい美しい建物で、後で調べたら国定記念物だった。入ってみるとギターに合わせて歌が聞こえ、ミサの最中だった。グッドタイミング。石畳の通りは街の中心部に真っ直ぐ続く。広場にはこの街の旗の色のリボンがたくさん飾られていた。

教会のアーチ

アーチのきれいな建物は、ミセリコルディア教会。小ぢんまりしている、17世紀からある建物。外は石だが祭壇はやはり金色で、品のあるものだった。タイル画のワインショップ、古いお椀のアンティークショップ等可愛らしい個人商店があるメインストリートの一軒で孫は風車を買ってもらった。楽しそう。

カミーニャの町並み

先日Eさんに連れてきてもらったレストランに少し早目に到着。船はスペイン時間の17時=ポルトガルの16時。移動も考えると早めに食べた方が良い。しかし、スペインやポルトガルでは、座ってから会計を済ますまで有に2時間半はかかるのが普通なので、時間に余裕をみる必要がある。週末なので大人数の3世代の家族連れが多い。スペインもポルトガルも家族の絆は強く、皆で良く一緒に食事をする。従っておしゃべりにも花が咲き、食堂はかなりの賑い。量が多いのは前回学んだので、前菜は突き出しの塩鱈のブニュエロとミンチパイのみにして、メインに塩鱈とマッシュポテトのグラタンとあんこうご飯を2人前頼む。マッシュポテトのグラタンはチーズとソースとタラとじゃがいもを自分で混ぜて食べるのだが、それぞれの味がしっかりしていて、でもうまく混ざり合い、絶妙。あんこうのご飯はトマト、玉ねぎ、赤ピーマンとコリアンダーでアクセントをつけた汁気の多いご飯。あんこうのぶつ切りがたくさんとエビが入っていて旨味倍増。

グラタンとあんこうご飯

ちびはレモンアイスクリームを食べて大満足。このレモンアイスクリームは息子も小さい時に必ずレストランで頼んでいたが、その頃は大きなレモン1個をくり抜いた器にいっぱいのアイスが入っていた。(笑)

今はレモン半分

車でトゥイに向かう。幸い帰りは渋滞もなくすんなり到着。少し早いので私は車で小休止。時間になり船着場へ。5家族20人ほどが乗船。救命ベスト、まだ雨は降っていないが雨合羽と傘が配られ、出発! 川を少し上って方向転換して下りはじめる。川の右手がポルトガル、左がスペイン。この川下りは9-12世紀にスカンジナビアからこの川によくバイキングが来ていたので、当時のスタイルの船を見つけて始めたそうだ。川沿いの村ではバイキング祭りを毎年している所がある。両側とも緑が一杯で、ある映画はアマゾンが舞台だったがその一部をここで撮影した。河口が近いので潮の満ち引きに合わせて水量が異なり、今は満潮気味。川底までは4m程しかない、と説明してくれた。私は幼少期を川沿いで過ごし、隣人が釣船屋さんでよく乗せてもらっていたので、船に乗るととても落ち着く。一度モロッコに行くときにものすごく海が荒れ皆大変だったが、私は船酔いしないというのも発見だった。ちびは途中で船長の帽子をかぶせてもらって、うれしそう。折り返し地点でエンジンを止めてしばし静寂を楽しむ。途中雨がぱらつく時も少しあったがほぼ曇天の中、トゥイの街、トゥイとバレンサを結ぶ鉄橋、水上スキーをする人をほぼ水面から見る。45分、3-11歳は5€、それ以上は一人12,50€。息子が招待してくれた。

バイキング船 国境の川下り

バレンサに渡る鉄橋は目の前なのだが、今日は工事で車が通れないというので、バレンサは諦め、帰路へ。ビゴまで送ってバヨナに帰る途中ボウサスは夏祭りで道路が閉鎖という表示があり迂回して帰る。帰りは雨と霧がすごかった。今日は全部で170kmのロードトリップ。


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