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41日目 スペイン・ポルトガル 3,000kmのロードトリップスペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅

41日目

8月15日は聖母被昇天のお祝いの日。スペインでは国、自治州、自治体毎に祝日が決められているが、今日は国民の祝日としてスペイン全土が休みとなり、国民は真夏の休息日を満喫できる。 この祭りには深い宗教的および文化的ルーツがあり、聖母を讃えて企画された数多くのイベントがある。木曜日なので日曜日まで連休を取る人も多く、昨日は人民の大移動があり、ここにもサラゴサ辺りから沢山の人達が来た。

テラスからの大聖堂の山

ここの教会は朝9時に盛大な鐘を5分以上鳴らし続け、今日は19:30からの特別ミサがあり、パイプオルガンに合わせて聖歌隊の合唱もある。ミサの後には回廊でトルタというお菓子とワインがふるまわれ、ピアノコンサートもあるので、行くことにする。

クラウスの街並

祝日なので店は閉まっているかと思いきや、今はかきいれ時なのでほとんどが開いていた。レストランも混むので私達は生のバカラオの切り身を買って食べることにする。

叔母さんの家

夕方二人でおばさんを訪ねる。彼女の家は歴史建造物。最近階段部分を修復したそうで、とても美しい。表の表示によると1415年に当時宿屋だったここにその後聖人になったビセンテフェレルと言う人が泊まった記録があるという。609年前!! この地方は昔から音楽が盛んで、叔母さんは歌が上手で何曲か歌ってくれた。小学生の時からの80年来の親友が遊びに来ていて、今でも毎日会っているという。ミサとコンサートに誘うが、最近視力が落ちていて、知り合いに会っても分からないかもしれないから出たくないそうだ。残念。

大聖堂

私達は二人で長い坂を登っていく。
ラ・ペーニャの聖母大聖堂は、最初ロマネスク様式で13 世紀に設立され、現在のルネッサンスの装飾要素を備えた後期ゴシック様式の外観になったのは 16 世紀になってから。 
 回廊は、ヴィラとエセラ川とイサベナ川が合流する渓谷を望む素晴らしい眺め。 ミサはコーラスもあったが、あまり良くなかったので、私は途中で回廊の方に出て景色を楽しむ。回廊にはグランドビアノと椅子が設置されている。間もなく終わって皆さん外に着席。この地方特有のトルタを配る人とポロンに入ったワインが回ってくる。ピアニストはパンプローナ音大の学生で、ここのパイプオルガンを弾きに度々来ているそうだ。ガーシュインから始まり、時代を遡っていき、彼の曲を弾いていく。バックには雲が流れ移り変わっていく美しい景色。贅沢なひと時を地元のワインとスイーツと楽しむ。ディープな時間。

コンサートとスイーツとワイン

帰りに街を散歩して帰る。川沿いを歩いているとアラゴン語のパネルがあり、スペイン語、英語、フランス語の表記があった。歩きながらアラゴン語学習した。

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