小学校卒業50周年記念スペインアンダルシア2人旅 6日目
マーケット パエリア カット 友人訪問が思わぬ展開に
金曜日はピトレスのマーケットの日で、広場に店が出る。この辺りラタハは7つの村から成り立っているが、ピトレス以外の村には店が無いので、住民は買い出しを兼ねてここに来て、広場に面するバルのテラスで朝食を取ったり、友人達と再会し、立ち話をする。しかし今朝は八百屋2件にチーズ、手芸品とアクセサリーの店しか出ていない。私はすぐにフェレイローラの村人達と再会を喜び合い、こんなに少ない出店は初めて見ると、長年住む人からも聞く。
チーズ屋さんは自分達でやぎを飼って、生産している。ここのヨーグルトとレケソンという生のチーズは濃厚でどちらもおいしいので、買う。地元の農夫の店では、玉ねぎ、トマト、ニンニク。この人の玉ねぎはとても甘くておいしいし、認証は受けていないけれど、有機で育てている。Yちゃんは村散策。合流してスーパーへ。今日は冷凍魚介のパエリアセットで、料理教室を兼ねて作ることにして、材料を揃える。
買出しを終えてバルのテラスで休憩。知り合いが何人も座っていて、通る人達とも挨拶を交わす。
今日は早目に昼食の予定なので、ソフリトと呼ばれるトマト、玉ねぎ、ニンニクを弱火で炒めて煮詰めるベースを作り、魚介を解凍しておく。合間に家を簡単に掃除。魚介類にさっと火を通してよけておく。そこにソフリト、米、パプリカを加えよく混ぜて、スープストックを混ぜた湯を加える。サフランも入れて沸騰したら弱火にして後は時々鍋を動かすだけで、かき混ぜない。10分ぐらいで魚介類と塩を加えてさっくり混ぜる。途中水分補給。15分ぐらいで一度火を強め、ソカラと呼ばれるおこげを作って火を消し、蓋をして5分から10分蒸らして出来上がり。その間にトマト、レケソン、オレガノ、オリーブオイルで1品。レタスは塩、レモン、オリーブオイルだけのシンプルサラダを作る。Jはまだ帰らないので2人で家のテラスで食べる。
3時にはブビオンに住むスペイン人と結婚している日本人の友人に髪をカットしてもらうため、訪れる。夫妻は私が住んでいる間にマラガから何度か来て気に入り、引っ越してきたのだ。眺めの良い家のテラスでお互いの夏の報告をしながら2ヶ月ぶりぐらいでカット。スッキリ。3時間ほどお邪魔している間にYちゃんはアユルベーダの医師であるMに健康相談。熊野古道を歩いて足の爪が剥がれてから生えてこないし、その足だけ肌もカサつくそうだ。実際はのび方が遅くあと半年で爪が生え替わり、その間オイルマッサージをする事。右手はグーにできないので、合わせて自然薬を来週処方してもらうことになる。体も心も最もリラックスするよう日々心掛けるように、とも注意されていた。
6:30にフェレイローラのSにお茶に招かれている。彼女は10歳ぐらい上のスペイン人。ここには40年前に来て家を建て、その後ロンドンやインドなどに長く住み、今は2ヘクタール以上ある庭と畑をやりながら、絵を描いたり、保存食を作ったり。何かしていないといられない性分だそうだ。彼女が乾燥したいちじくと杏を添えたクッキーに、冷たい飲み物。ジャムを作った時の汁を水で薄めたオリジナルドリンク。しばらくしたら私が以前あげた緑茶をいれてくれた。
庭に見かけないトランポリンがあるので聞くと、足の静脈瘤の為に買って飛んでいるという。やって見せてくれて、私達も初体験。なかなか楽しい。上には最もジムがあるけど見るか?と言われ、連れて行ってもらうと、小さな小屋のテラスにランニングマシンと逆さに吊らるれる機械がある。しかし何度も来ているのに、この家の存在を知らなかった。木に隠れていて見えなかったのだ。聞けば80年代に大きな犬2匹のために建てられ、迷惑していたが、90年代に売りに出ていると聞き、ロンドンにいたけれど買って、他の人が住まないようにしたそうだ。そして彼女が少しずつ手を入れ、自宅の改装中に1年ほど住んだという。良い所だ、と言うと、私ならここに住んで欲しい、という話しになり、なんと買うことを前提に明日家の中や土地を見せてもらうことになる。この地域に2年半住み、友人もでき、勝手もわかっている。その上静かで平らなこの土地は大きすぎず、庭や畑を作るのに灌漑用水も使え、素晴らしい。権利書がどこにあるか分からないとは言っているが、さてどうなりますやら。思わぬ展開にYちゃんもかなり驚いていた。何かが起きそうだ。(笑)
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