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19日目 スペイン・ポルトガル3,000kmのロードトリップ スペインベテラン撮影コーディネーターのぶらり旅
19日目
今朝のニュースで南大西洋のマルビナス諸島沖でガリシアの漁船が沈没し、乗員28日のうち14名が助かり、8名が死亡、残りは行方不明と報道していた。亡くなった船長はビーゴ出身、調理人はバヨナの方。この間鎮魂のミサに出た時の事が思い出される。ガリシアの船乗りは世界でも優れているが、強風と高波の嵐で沈んでしまったという。ご冥福を。
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息子たちは今日でビーゴの休暇が終わる。5時ぐらいの飛行機なのでビーゴ市内にあるカストレロス公園でピクニックをすることにする。しかし明日がガリシア地方の祭日だからかバヨナからビーゴまで道路はとても混んでいて一時間近くかかる。そして公園に行くのにGPSがあったのに分岐点を一つ入り間違え遠回り、そしてまた近くなったらとても難しいところがあって大きなロータリーのような所を二周してしまった。やれやれ。公園内の無料駐車場に停める。公園は街中にあるが広大で、アヒルやカモのいる人工池、蛙の池、小さな川、沢山の大きな木による木陰があり、猛暑日の今日もかなり涼しい。小さな子供たちの遠足二組とすれ違った。カエルやトンボがこんな街中で見られるのは珍しい。ちびはおにぎりのピクニックが好きなので、ケンブリッジで買った韓国製のおにぎりの海苔で三種類作る。コンビニのおむすびのようにプラスチックでのりがパリパリに保てるもので、シールに書き込めるようになっている。卵焼き、トマト、ズッキーニ、小さく切ったステーキ。遊具で少し遊んで帰宅。
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家主が「出発まで家を使っても構わない、鍵は家の中に置いておいて」と言ってくれたので、宿に戻って最後の荷物整理をしてビゴ空港に向かう。しかし高速で事故車があり渋滞。何とか通り越して空港に到着。無事に飛行機に乗れた。私は帰り道またGPSが見れなくなったが、今度はエンジンを止めてもダメなので仕方なく音声案内だけで帰る。なんとか迷わなかったが疲れた。ふー。
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息子一家にとって初めてのガリシアは、とても良いところでまた来たいそうだ。マドリッドの今日の気温は最高38℃最低24℃。今夜から大変。高速から見る景色が彼らが来た時緑一色だったが、ここの所の暑さで大分枯れてきた。それでもここは人が多くなくて、大分涼しい。穏やかな波の遠浅の海岸も楽しみ、おいしいものも沢山食べたし、友人たちとの再会もあって、すてきな想い出が沢山できたことだろう。
バヨナの近くの村では昨日から祭りが始まり、昼間に花火の音がずっとしている。バレンシアの火祭りの時には有名なマスクレタという爆竹のコンサート?があるが、ここのはどうなのだろう?夜の花火が見られるのではないかと楽しみにしているのだが、花火音が聞こえるのは昼間だけ。そして夜中12時過ぎても大音響の音楽が聞こえる。何も遮るものが無いのでよく響くのだろうが、近隣の人たちは眠れないだろう。私は耳栓をして休みます。