HSPと感覚(処理)過敏症
精神医学、第何回目か忘れましたが、
最近の流行りに乗っかってHSPに触れてみようと思います。
ちなみに私も外向型HSP(HSE)を自称しております。
HSPとは?
そもそもHSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略であり、私的直訳では「超繊細さん」だなぁと。
厳密には、生まれつき感受性が高く心が繊細な人たちのことを指すと心理学的に定義されていますが、今のところ脳の器質的異常は指摘されていません(と思いますが、研究が進んでるかも💧)。
なので現在は精神疾患とされてはいませんが、二次的障害(うつ病など)が起こりやすいとされ、心療内科で治療対象とはなっていることがありますね。
私の解釈では以前お話ししたパーソナリティー障害に含まれそうだなと感じるのですが、どうなんでしょう?
なお、約5人に1人はHSPであるとも言われており、ほぼ多数派じゃん、と思いもするのですが、その中でも4つに分類されます。
参考までにどうぞ。
1.HSP(繊細 + 刺激を求めない + 内向的)
HSPの約70%。
1人でいることを好み、ネガティブ。
特徴
●物事を深くじっくり考えてから行動する
●一人の時間で体力やエネルギーを回復する
●共感力が高く、人の痛みや苦しみを自分のことのように感じる
2.HSE(繊細 + 刺激を求めない + 外向的)
人と関わることを好むが、ネガティブ。
人と一緒に取り組むことが心地よいと感じる。
特徴
●物事を深くじっくり考えてから行動する
●共感力が高く、困っている人は助けたい
●人から否定されることが苦手
3.HSS型HSP ( 繊細 + 刺激を求める + 内向的)
内向的でありながら、好奇心旺盛で変化や刺激を好む。
社交的ではないが、興味がある人とは関わりたい。
特徴
●安全が確認できれば、積極的に行動できる
●外に出ると、人混みや騒音が気になって疲れる
●刺激に対して過敏な一方で、刺激を求めずにはいられないというギャップがある
4.HSS型HSE(繊細 + 刺激を求める + 外向的)
HSEとHSS型が組み合わさったタイプ。
外向的で刺激を求める一方、疲れやすい。
特徴
●好奇心旺盛で思い立ったらすぐに行動する
●人との関わりを積極的に好む
●HSS型HSPよりも熱しやすく、燃え尽きやすい
いかがでしょうか?
世間的に言われるHSPとは違う雰囲気もあったのではないでしょうか?
芸能人の方がHSPを好評しているように、外向的でポジティブなHSPもいるのです。
では、ここから本題。
4つともに共通して見られるHSPの特性があるのですが分かりますか?
それが今回のテーマである「感覚過敏」(感覚処理過敏ともいいます。)です。
人に強く共感してしまう(=自分のことのように感じる)、音や光に敏感(=疲れやすい、人の言葉などが気になる)、などは感覚過敏による症状と考えることができます。
ちなみに周りに敏感になるため、ある意味視野が広いとも言えます。
であれば、HSP=感覚過敏症なのでは?
となるのですが、
結論から言うと、分かりません💧
そもそも感覚過敏症自体が、発達障害や自閉症スペクトラムで見られる症状であり、その2つの疾患に関しても診断が難しいのです。
「社会生活に問題なければ疾患ではない」
結局これになります。
ただし、感覚過敏症であった場合には原因(脳、感覚器)に対する治療が可能であり、治療の結果、HSPと思っていた症状が緩和されることが多いです。
現代社会では、インターネットなどで情報が飛び交い、安易に「HSPだから」としてしまうケースがありますが、医療従事者としては医学的に判断してみることをおすすめします。
(心理学を馬鹿にしているわけではないですよ!!私も自称HSPですから!!)
ちなみに私の場合は自分で精神的な評価を行い、自分でリハビリ治療しています💧
一応IQや高次脳機能には問題なかったので、性格的な要因が主と思うけど、胃に穴が開くのは社会的問題だよなぁ、と💧
今日もGABAとヤク●トを相棒に不眠との戦いなのです(--;)