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軟部組織の障害と理学療法〜肩関節編⑤〜肩関節の運動制限の原因として何が考えられるか?
こんにちは〜!
本日はだれでも一回は経験するであろう肩の運動制限です。
肩が動かなくなったって経験したことありますか?
経験ない人もこれからなる可能性があるかもしれません。
最後まで読むべきです。
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肩関節の運動制限の原因として何が考えられるか?
● 主に靱帯や関節包由来の受動要素が原因となる拘縮肩
拘縮肩、特に靭帯や関節包の拘縮が主な原因である場合、肩関節の可動域制限、特に外旋制限が顕著に現れることが多いです。
これは、肩関節の安定性を保つ関節包や靭帯が硬くなることで、肩甲上腕関節の動きが物理的に制限されるためです。
治療としては、関節包の伸張を目的としたリハビリテーションや、関節包を手術的にリリースする方法が考えられます。
しかし、治療法の選択は、拘縮の程度や原因、患者さんの状態によって異なります。
● 筋腱組織の滑走不全や短縮による動的アライメント不良
一般的に、肩関節においては、ローテーターカフ(腱板)と呼ばれる棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋などの筋肉が、肩関節の安定性と円滑な運動に重要な役割を果たしています。
これらの筋腱組織の滑走不全や短縮が生じると、肩関節の正常な動的アライメントが崩れ、肩甲上腕関節や肩甲胸郭関節の運動に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、棘上筋の滑走不全は肩関節外転時のインピンジメント症候群を引き起こしやすくなりますし、肩甲下筋の短縮は肩関節の内旋制限や肩甲骨の挙上を引き起こす可能性があります。
治療としては、筋腱組織の滑走性を改善するための手技療法やストレッチ、エクササイズなどが有効です。
また、不良姿勢や誤った運動パターンを修正することも重要です。
● 腱板損傷に伴う骨頭制動機能低下による自動運動障害
腱板は、肩関節の安定化と円滑な運動に重要な役割を果たしています。
腱板が損傷すると、上腕骨頭の求心位を保つことができなくなり、骨頭が正常な位置から逸脱しやすくなります。
その結果、肩関節の自動運動時に痛みが生じたり、動きが制限されたりすることがあります。
腱板損傷に伴う骨頭制動機能低下に対しては、腱板の修復手術やリハビリテーションが行われます。
リハビリテーションでは、残存腱板機能の強化や、肩甲骨周囲筋の協調性改善などを目指します。
肩関節の運動制限の原因として考えられるのは、腱板断裂、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)、変形性肩関節症、関節リウマチなどの炎症性疾患、外傷後の拘縮、神経麻痺などが挙げられます。
これらの原因によって、関節包や周囲の筋肉、腱などが硬くなったり、炎症が起きたりすることで、肩の動きが制限されます。
◆ 拘縮肩の病態
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