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#エッセイ
【母の遺作】私にとって"生きる"とは その2
〈その1からの続き〉
左半身がマヒしたままだった状態は、三ヶ月間入院し、リハビリを続ける間に、少しずつ良くなってきた。左足首、左足のマヒをわずかに残すものになった。けれども、あまり歩けない。遠出もだめ。すぐ、フラフラする。
運動はだめ。興奮するような事はさけなければだめ。毎日、薬を忘れないように飲まなければだめ。「だめ、だめ」で、がんじがらめにされた生活だ。(今までとあまりに違う。)
【母の遺作】私にとって"生きる"とは? その1
九月七日の朝日新聞家庭欄「障害者の姿」を記録しようという呼びかけを読み、私も今の姿を書き残しておきたいと思った。
この呼びかけの主旨は、来年の国際障害者年に向け、積極的に、〈おおらかに、あっけらかんと、自分の姿をさらけ出そう〉という事である。そうする事によって〈障害者の完全なる社会参加〉を推奨していこうという事である。
今の私は、〈おおらかに、あっけらかんと、自分の姿をさらけ出す〉ことは