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2021年8月の記事一覧
【母の遺作】詩・味噌汁を作りながら
味噌汁を作りながら ふっと 思う
大学なんかに やるんじゃなかったと
娘の大学生活に不満があるじゃなし
何 贅沢なことを いってんのよ
たしなめる もう 一人の私がいる。
私の母も、 同じ思いをあじわってたかも?
ふっと そう患う私もいる。
だが、 この会話の無さは どうだ
春休みに帰宅した娘は
まるで 遊ぶロポットだ。
内面を隠しとおして、 毎日走り回っている
それ
【母の遺作】忘れえぬこと 忘れえぬ人々①
中富レポーターのこと わたしは、 一九九二年十一月現在、 四十八歳の障害者で、 出版物の少ない児蘆文学者で、 奥藁科大間ファンクラブ会長です。
障害者になったのは、 十六年前。 クモ膜下出血で倒れたのが、 原因です。 その時の後遺症で、 左足が不自由で走ることはできません。 立っているだけで、けっ こう疲れるんです。 歩くためには、 全神経を集中させ て、 杖にすがらなければなりません。
頭痛