【ALOHA】から愛の循環を学ぶ
ハワイやフラのことをよく知らない人でも「ALOHA」というハワイ語だけは知っているという方、多いと思います。
そもそもALOHAって、シンプルなワードのように思えてたくさんの解釈が存在し、「愛」「思いやり」「大好き」「こんにちは」「さようなら」…そのほかにも多くの意味があり、一言では言い表せない奥深い言葉なのです。
日本人からしてみたら、単なる挨拶「こんにちは」と、そうそう言う機会がない「愛しています」という意味の言葉がひとつに括られてることに違和感を感じかねませんよね。
今回は【ALOHA】というワードを深掘りして、ハワイアンの精神から愛の循環を受け取っていきたいと思います🌺
AloとHā
「ALOHA」という言葉を深掘りしていくと、「Alo/Hā」と二つの言葉に分けて解釈することができます。
Alo(顔、前)
Hā(息、呼吸)
古代ポリネシア人が挨拶する際にお互いの額と鼻を合わせ、息を吸うことでお互いの生命の存在を改めて感じ、讃えあっていたのです。
A/L/O/H/A
また「ALOHA」の5つのアルファベットが表すそれぞれの価値観が存在し、こちらの方は日本のフラダンサーにも浸透しているのではないでしょうか。
A akahai(思いやり、優しさ)
L lōkahi(調和)
O 'olu'olu(心地よさ)
H ha'aha'a(謙虚さ)
A ahonui(忍耐強さ)
このマインドこそ、ハワイアンの魅力であり私がハワイアンの心の温かさに惹かれる理由のひとつな気がします。
この5つがバランスよく調和がとれていることで、豊かな心を育み、愛を持って人と接することができると考えています。
クムからの教え
「Oli Aloha」というチャントを習った際にクムが言っていた言葉で印象的だったのが
「Alohaは強いワードなので普段それほど使わないね〜」
という一言。
ハワイアンこそ日常的に「Aloha〜!」と多用しているのかと思っていたそれまでの私。
現にハワイに行くと店員さんが「いらっしゃいませ」の代わりに「Aloha」と声をかけてくれるけど、観光客に向けてのそれとはまた別物のようです。
それだけ愛やMana(エネルギー)がこもっている、ハワイアンにとって大切な言葉なのでしょう。
それでもクムはレッスン時必ず「Aloha Kākou!(みなさんアロハ!)」と私たち生徒に伝えてくれます。私たちも「Aloha!」と返します。
そこに愛の循環が生まれ、ハワイアンの温かさに包まれながらフラを学ぶことができています。
また、Alohaを言う時は必ず相手の目を見ます。
ハワイアンのクム曰く、日本人は目を伏せがちなのだとか(無意識は怖い…😂)。
「道を歩いていても、日本人は下を向いてるよね〜」とも。それが良いとか悪いとかではなくて、日本人の本質的に他者との対話などで自分自身を遜って相手を敬うことが根付いているからで、日本人特有の挨拶であるお辞儀も、目を合わさず頭を下げますよね。
ハワイアンは“目の前にいる相手と対等の立場ですよ”、“そこに壁はありませんよ”といったマインドで目をしっかり見て話をしてくれます。
その視線にもManaを感じます。
私自身もALOHAの本質を学んでからは、
・目の前の人を心から大切にする想い
・今日も同じ時を生きててくれてありがとうという感謝
・ご縁に対して感謝
を込めながら発しています。
また声に出さずとも、フラに関わるすべての時間で「ALOHA」のマインドを大切に心に留めています。
自分自身を大切にすること
大前提として、自分自身の本来のありのままの姿(良いところも悪いところも全て)を受け止めて愛することができて初めて、他者にAlohaの心で接することができることを忘れずに。
他者に「生まれてきてくれてありがとう」「頑張ってくれてありがとう」「いつもお疲れ様」と伝える前に、まず自分に同じ言葉を唱えて讃えましょう。
ついおざなりになりがちな自分自身のこと。
ALOHAというハワイの愛の言葉が、自分自身を愛することの大切さや身近な人と共存することの尊さに気づかせてくれます。